シード軸に優勝争い 春季九州高校野球県予選21日開幕

 高校野球の春季九州大会(第144回九州大会)県予選は3月21日、宮崎市のKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎などで開幕する。組み合わせ抽選会は26日、同市のツワブキ武道館であり、出場44チームの対戦相手が決まった。選抜大会に出場する日章学園は不参加。昨秋の九州大会に出場した小林西のほか、富島、宮崎第一、高鍋のシード勢を中心に優勝争いを展開しそうだ。

 Aパートは小林西が一歩リード。エース鶴田幸多郎は九州大会1回戦で、明治神宮大会4強の筑陽学園(福岡)を相手に1失点と好投した。主軸の高橋汰空ら打線も力強い。佐土原は秋山大空、宮崎商は大谷宏斗らの投手力で対抗する。

 Bパートは昨秋8強の高鍋と都城西、昨夏覇者の日南学園が軸になりそう。高鍋は2年生右腕比江島佑斗を中心に、昨年11月の1年生大会を制したメンバーで頂点を狙う。日南学園は庄田和規の粘投に期待。都城西は坂元稜が投打で引っ張る。

 Cパートは投手力に定評のあるチームが名を連ねた。第3シードの宮崎第一は、昨秋4試合を投げ防御率1.26の左腕川島隆志に注目。宮崎日大は140キロ台の直球が武器の右腕日高太勢、今田雄大の2枚看板で挑む。都城工も力がある。

 県北の強豪校などがそろうDパートは、激戦区となった。第2シード富島は初戦、昨秋の3回戦で接戦を演じた延岡学園と激突する。エース武藤敦貴を軸に投打が充実している都城東、昨秋8強の聖心ウルスラも上位をうかがう。

 決勝は4月3日。(3月26、29、31日は予備日、4月1日は休養日)。優勝校は4月20日から鹿児島県で行われる九州大会に出場する。

© 株式会社宮崎日日新聞社