キラリ★教育

兵庫県三田市

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健やかな心と体を育む
「食べチャオさんだ!」食育推進事業
~食生活アンケートから子どもの食と健康を考えよう~

日々の給食は、望ましい食習慣の基礎となり、作ってくれた人や給食当番への感謝や食を大切にする気持ち、郷土愛へとつながり食の生きた教材となっています。三田市の学校給食では「食べチャオさんだ!」を合言葉に食育推進に取り組んでいます。
小学5年生と中学2年生の児童・生徒を対象に、29年度に「食生活アンケート」を実施しました。この調査は、食育実践の成果と課題を把握し、より良い学校給食や食育推進の基礎資料とするとともに、これからの食育推進につなげていくものです。

◆子どもの食生活の実態は?
▽生活リズムは?
7時までに約8割の児童・生徒が起床しています。就寝は、小学生は21時・22時台が4割を超え、中学生は、23時台が最も多く、24時以降も16・4%でした。小学生よりも中学生は早起きで、就寝時間は遅い傾向がありました。

▽朝食は食べている?
朝食を必ず毎日食べる人がほとんどですが、小学生で7・8%、中学生で14・2%は朝食を食べない日がありました。小学生は食欲がない、中学生は食べる時間がないという理由でした。主食を食べている人は9割を超えており、ごはんとパンがほぼ同じ割合でした。おかずは、肉類と野菜類を食べている人は3割いました。

▽朝食のバランスは?
食事バランスの基本である「主食+主菜+副菜」の3つをそろえて食べている人(金メダル)は、小学生は42%、中学生は46・9%、2つをそろえて食べている人(銀メダル)も約4割いましたが、1つだけ食べている人(銅メダル)が小・中学生ともに約2割近くいました。

▽食事の状況は?
家族そろってまたは大人を含む誰かと食べる(共食)割合は、朝食は半数、夕食は8割を超え、食事中の会話も8割の人がしていました。また、家であまり食べないものは、種実類(ごま、ナッツ類)ときのこ類で、食べている三田の特産物は、黒豆の枝豆、三田米が多く、食べているかどうか知らない人も半数近くいました。

▽体の調子は?
体の調子が悪いと感じるのは小学生よりも中学生が多く、イライラするは中学生よりも小学生で多い割合でした。体のだるさや疲れやすさは、小・中学生ともに半数以上で感じており、排便は、半数以上の人が毎日出ていましたが、その割合は、小学生の方が低くなっていました。

◆食と心身の健康の関連は?
中学生では、午前中の体の調子がよくない人が銅メダルでは40・8%であるのに対し、金メダルでは27・8%と少なく、バランスのよい朝食を毎日食べている人は、生活リズムや排便習慣が整い、「失敗を恐れないで挑戦する」「自分にはよいところがあると思う」人が多いという結果でした。また、共食する機会が多いほど食事中の会話も多く、体の調子が良好で、自己効力感が高い傾向にありました。

◆できることから始めよう!
食事にある程度偏りがあっても、すぐに体調への影響はありませんが、食と心身の健康には深い関連があります。食事のバランスを良くし、生活リズムを整えることは、心身の健康につながります。また、食事を一緒に楽しむ共食は、給食(食べること)が好き、失敗を恐れないで挑戦できる、自己効力感を高めます。

食育は、学校教育だけで推進できるものではありません。家庭や地域と連携し、全ての子どもたちが心身ともに健康な生涯を送れるように取り組んでいくことが大切です。魅力ある学校給食、楽しむ食育を通して、ふるさと三田を誇れる子に育ってほしいと願っています。