死亡状況調査見直しへ 大槌町長と職員遺族面会

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 大槌町の平野公三町長は26日、東日本大震災で犠牲になった町職員の死亡状況調査について、当初の予定を変更し、遺族宅を個別訪問して意向を確認した後に調査の在り方を再検討する考えを明らかにした。調査などを求めた遺族2組と同日面会し「(別の遺族から)『心静かに供養したい』などとする手紙が届いた。調査は一度立ち止まる」と説明。突然の予定変更や調査の遅延を受け、遺族は「納得できない」と不信感をあらわにした。

 町によると、手紙は4日に受理し▽心静かに供養したいので静観を望む▽町職員遺族対象に行う追悼式と自宅訪問は辞退したい―などの内容。平野町長は「さまざまな感情があり、声なき声にどう向き合うか内部で検討した。先に謝罪訪問し、今後の在り方を考えていく必要がある」とした。

 町は1月、死亡状況調査の実施を明言。当時在籍していた職員から震災当日の状況などを文書で情報収集し、遺族には6月中旬から報告する予定を示していたが、調査前の遺族宅の訪問は3月15日以降となる見通し。町は遺族の思いや意向をまとめた上で調査方法や態勢を再検討する考えで、開始時期など今後のスケジュールは未定となった。