高齢者のみとりについて考える研修会がこのほど、平戸市田平町のたびら活性化施設であった。市内の関係者ら約200人が参加し、終末期の医療や介護について理解を深めた。
高齢者が住み慣れた地域で医療、介護、生活の支援を切れ目なく受けられる「地域包括ケアシステム」の構築について考えてもらおうと、市などが企画した。
市長寿介護課の石田宏明参事兼高齢者支援班長は、2016年度の65歳以上の市内在住者アンケートで、約半数が自宅で最期を迎えたいと回答したことを報告。みとりを含めた在宅での介護支援について「行政も連携したサービスの構築が必要」と訴えた。
シンポジウムでは、施設での夜間のみとりについて、看護職員が少ないため難しいことや、協力できる医療機関が近くになく緊急時の対応も困難とする意見が出た。
市内の高齢者住宅でケアマネジャーを務める坂口裕紀さん(37)は「市全体で取り組むべき課題」と話した。
高齢者の「みとり」考える 平戸 介護関係者ら研修会
- Published
- 2019/02/27 11:15 (JST)
- Updated
- 2019/02/27 12:11 (JST)
© 株式会社長崎新聞社