カージナルスがウィータースとマイナー契約へ 控え捕手争いに参戦

日本時間2月27日、カージナルスがフリーエージェントの捕手、マット・ウィータースとのマイナー契約に向けて最終段階に突入していることが明らかになった。カージナルスとウィータースの契約は、明日にも正式に発表される見込みとなっており、ウィータースは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、熾烈な控え捕手争いに加わることになりそうだ。

オリオールズ時代は2011年から3年連続で22本塁打以上を放ち、オールスター・ゲーム4度選出、ゴールドグラブ賞2度受賞とリーグを代表する捕手として活躍したウィータースだが、2年2100万ドルでナショナルズに加入したあとは精彩を欠くシーズンが続いていた。そのため、メジャー10年、通算135本塁打の実績がありながらも、ウィータースにメジャー契約を与える球団は現れず、2月末になってようやくカージナルスとのマイナー契約にこぎ着けた格好だ。

現在、カージナルスの40人枠内には捕手がヤディアー・モリーナしかおらず、昨季モリーナの控え捕手を務めたフランシスコ・ペーニャを含めて、招待選手による熾烈な控え捕手争いが繰り広げられている状況。現時点では、昨季に引き続きペーニャが最有力候補と見られているが、実績ではウィータースに分があるだけに、ウィータースが出遅れを挽回できれば、開幕ロースター入りのチャンスは十分にあるだろう。

なお、モリーナは昨年12月に左膝の手術を受けており、マイク・シルト監督はモリーナがオープン戦に捕手として出場するのはオープン戦期間の最後の2週間になる見込みであることを明言している(それまでに指名打者として実戦復帰予定)。もしモリーナの回復が遅れるようであれば、オリオールズとナショナルズで正捕手を務めてきたウィータースに、より大きなチャンスが巡ってくることになる。いずれにしても、カージナルスにとっては「ローリスク・ハイリターン」な好補強になったと言えそうだ。

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