ドジャースは大黒柱・カーショウの状態について心配せず

オープン戦開始からまだ4試合しか消化していない現段階で、左肩のコンディションに不安を抱えるクレイトン・カーショウ(ドジャース)が開幕に間に合わない可能性について騒ぎ立てるのは早すぎるのかもしれない。デーブ・ロバーツ監督は「我々は投手陣の層が厚いからね」とカーショウ不在での開幕を見据えた発言をしつつも、「クレイトン(・カーショウ)なしで開幕を迎えることは今のところ考えていないよ」とカーショウに9年連続の開幕投手を任せたい意向を明らかにした。

左肩の痛みを訴えたカーショウは、現在あらゆる投球練習を回避しており、左肩のコンディションが良くなったあとに投球練習を再開する見込みとなっている。「今のところ、我々は(現地時間)木曜日にカーショウがどのようなコンディションであるかということに注目している。スタッフたちは組織として、彼の状況にしっかり対応してくれているし、まずは様子を見てからだね」とロバーツ。この言葉から判断する限り、ドジャースはカーショウの左肩のコンディションを見ながら、開幕戦での先発に向けて焦らず準備をさせていくつもりのようだ。

カーショウは現在7年連続でオールスター・ゲームに選出されており、サイ・ヤング賞を3度、MVPを1度受賞している。メジャー11年間のうち、30試合以上に先発したのが6シーズン、200イニング以上を投げたのが5シーズンで、通算25完投(うち15完封)、153勝、防御率2.39、2275奪三振をマーク。最後に200イニングを突破した2015年には、自己最多の301奪三振を記録した。

勤続疲労がたたったのか、近年は200イニングどころか規定投球回にも届かないシーズンが目立つようになっているが、指揮官は「彼は私が今までに見てきたなかで、最も精神的に強い選手の1人だ。誰よりも適切に今回の状況に対処することだろう」とエースへの信頼を口にする。カーショウは指揮官の信頼に応え、9年連続となる開幕戦のマウンドに立つことができるのか。今後の動向に注目だ。

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