“メッシ級”のチャンスメイカーへ 驚異の18歳が過ごしたクレイジーな1年

ドルトムントのサンチョ photo/Getty Images

今季ブンデスリーガで首位を走っているドルトムントでは、若手選手たちの奮闘が目立つ。中でも18歳のMFジェイドン・サンチョの働きは見事だ。サイドからの仕掛けは相手DFの脅威となっており、今となってはドルトムント屈指のチャンスメイカーになっている。

そのチャンスメイク能力はバルセロナFWリオネル・メッシにも引けを取らないのではないか。そう胸躍らせているのはブンデスリーガ公式だ。サンチョはドルトムント加入以降ブンデスリーガ35試合に出場し、9得点を記録。アシストの数は同サイトの集計で14となっている。メッシがリーガ・エスパニョーラでデビューしてからの35試合では得点数こそサンチョより多いが、アシストは6本少ないのだ。これだけでもサンチョの才能を語るには十分だろう。

まだ若いこともあってか、サンチョにはスター選手にありがちなエゴな部分も少ない。右サイドを突破し、シンプルに味方へチャンスボールを供給する仕事がドルトムントにとっての大きな武器となっている。得点数でメッシやクリスティアーノ・ロナウドたちと争うのは難しいかもしれないが、このまま成長すれば世界的なチャンスメイカーになれるかもしれない。

「クレイジーな1年だ。これはイメージしていなかったよ。ハードワークを続けないとけないし、集中を保ち、さらに先へ行きたいね」

サンチョは以前のインタビューでこのように答えている。1カ月ほどすればサンチョの19回目の誕生日がやってくる。18歳はキャリアに大きな影響を与える1年となったはずで、まさかここまでブレイクするとは自身でも想像していなかったようだ。イングランド新黄金世代の一員が20歳を迎えるまでにどこまで成長するのか楽しみだ。

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