トヨタ スープラ、米国・NASCARエクスフィニティ・シリーズで初勝利

トヨタ スープラがNASCAR初優勝

シリーズ通算150勝目をスープラで獲得

「NASCARエクスフィニティ・シリーズ」第2戦「Rinnai 250」がジョージア州「アトランタ・モーター・スピードウェイ」で2019年2月23日(現地時間・土)に行われ、トヨタ スープラで出場したクリストファー・ベル選手が優勝を果たした。

この勝利はトヨタにとって2007年に同シリーズへの参戦開始以来、通算150勝目。また、スープラとして初の勝利となった。この勝利でベル選手は2年連続となる「プレーオフ」への出場を確定させている。

なおNASCARエクスフィニティ・シリーズは、NASCARの最上位シリーズ「モンスターエナジー・NASCARカップシリーズ」の下位に位置するシリーズ。

◆レースに出場したトヨタ スープラを写真でチェック

全ステージ制覇という圧倒的な勝利

トヨタ スープラがNASCAR初優勝

この大会に出場したスープラは全8台。今大会は22日に各カテゴリー練習走行とカップ・シリーズの予選を行い、23日(土)の午前中にエクスフィニティとトラックの予選、そして午後から夜にかけて両シリーズの決勝をダブルヘッダーで行うという変則的なスケジュールで行われた。

しかし、23日の午前中は雨に見舞われたため、予選はキャンセル。決勝レースのスターティンググリッドは規定に則り、2018年のオーナーズポイント(車両ゼッケンにかけられる選手権)で決定され、クリストファー・ベル選手は3番手からスタートすることとなった。

23日午後2時14分、1周1.54マイルオーバルを40周、40周、83周の3ステージ合計163周(251.02マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。2列目3番手グリッドのベル選手が好ダッシュを決め、首位に立つと、イエローコーションが出ず、周回数的にもピットインの必要が無いステージ1、ステージ2共に独走で制覇。ベル選手にとって同シリーズでは初の両ステージ制覇を果たした。

その後続くステージ3は、最低1回はピットインが必要な周回数。残り30周ほどとなったところで、首位を独走していたベル選手はグリーンフラッグ下でピットイン。その後、ライバルも続々とピットインしていった10周後に、ベル選手は再び首位を取り戻した。

レースは残り8周というところでスピン車両によりイエローコーションが出され、最後の3周で争われることに。しかし、この日レースの大半を支配したベル選手は、再スタートも危なげなく決めるとライバルからの追撃をものともせずそのままゴール。全ステージ制覇、全163周中142周で首位走行という圧倒的な強さを見せつけた。

第3戦は3月2日(土)に、ネバダ州「ラスベガス・モーター・スピードウェイ」で行われる。

クリストファー・ベル選手のコメント

トヨタ スープラがNASCAR初優勝 トヨタ スープラにNASCAR初勝利をもたらしたクリストファー・ベル選手

このような記念すべき勝利というのはいつだって格別です。初勝利、100勝目、そして今日、150勝目を上げることが出来ました。

何よりも、“トヨタ スープラ”での初勝利ドライバーになれたことは本当に素晴らしいです。

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