京急大師線地下で完成式典 産業道路駅など3日供用開始

 川崎市川崎区の京急大師線小島新田-東門前の地下トンネル(約980メートル)と地下化される産業道路駅の完成記念式典が27日、同駅で開かれ、市や京急、地元町内会関係者ら約50人が市内初の地下駅などの完成を祝った。線路の切り替えや踏切の除去は3月2日の終電後に行われ、供用開始は3日午前10時ごろとなる。

 式典は、地下13メートルに完成した駅の線路上にステージを設けて実施。福田紀彦市長は「首都圏ではまれな幹線道路(産業道路)をまたぐ踏切が除去され、安全性と速達性が確保される。今後は駅前広場の整備やバス路線の再編など周辺の交通や街づくりに取り組んでいきたい」とあいさつ。原田一之京急電鉄社長も120年前に開通した大師線の歴史に触れながら、今後の協力を約束。テープカットやくす玉割りが行われた。

 同駅は来年3月に「大師橋駅」に改名される。歴史を終える従来の地上駅や産業道路第1踏切には鉄道ファンやカメラマンらが連日訪れ、最後の姿をカメラに収めている。

真新しい地下駅で行われた完成記念式典=川崎市川崎区

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