豪華ディナー、障害者や高齢者向けに調理で対応 神戸の4ホテル

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ホテルディナーを楽しむ障害者の親子=神戸市中央区港島中町6

 障害者や高齢者にもホテルディナーを楽しんでもらおうと、「神戸ユニバーサルツーリズムセンター」(神戸市中央区波止場町)は、神戸市内のホテルで利用者の希望に応じた刻み食やペースト食を提供する企画を提案している。同センターの担当者が調理の要望を聞き取り、送迎サービスや食事介助ヘルパーの派遣なども有料で受け付けている。3月15日まで。(貝原加奈)

 NPO法人「ウィズアス」の運営で快適な旅を支援する同センターが、かんだり飲み込んだりする機能が低下していても、気兼ねなく外食できるよう企画。

 趣旨に賛同した神戸ポートピアホテル「神戸たむら」▽ANAクラウンプラザホテル神戸「ザ・テラス」▽神戸メリケンパークオリエンタルホテル「サンタモニカの風」▽ホテルオークラ神戸「和食堂山里」-の各店がある4ホテルの協力を得て実現した。和食懐石料理や洋食のビュッフェなど、季節感のある素材や調理法にこだわったメニューが味わえる。

 同市須磨区の主婦(66)は、手足にまひのある長男(41)=同市長田区=を連れて神戸ポートピアホテルに足を運んだ。食事介助のヘルパーが同席し、マグロやブリの刺し身、ミキサーにかけて固めた牛ヒレ肉のステーキを口に運ぶとおいしそうにほお張った。「口を大きく開けて食べるのはおいしいとき」と笑顔の母親。「こんなごちそうをゆったりと一緒に味わうことはなかった。年に1回くらいはいいかも」と感動しきりだった。

 野見朋子センター長(45)は「非日常を楽しむ時間は介護する家族にとっても貴重で大切なもの。この機会にぜひ利用して」と呼び掛けている。事前予約が必要。同センターTEL078.381.6470