NGT山口さん「今もケアなんて何もない」 暴行問題、運営側への不信感解消されず

©株式会社新潟日報社

公演でパフォーマンスするNGT48の山口真帆さん=2018年4月18日、新潟市中央区のNGT48劇場

 新潟県を拠点に活動するアイドルグループ「NGT48」のメンバー山口真帆さん(23)の暴行被害が発覚して、間もなく2カ月。新潟市の専用劇場での公演が再開されたが、有力スポンサーの撤退など正常化への道はいまだ見えない。運営会社AKSはメンバー保護者への説明会を開催。精神的なケアを行うとしたが、運営側の不十分な対応を1月9日にツイッターで告発した山口さんは「今もケアなんて何もされていない」と周囲に話すなど、不信感は解消されないままだ。

 山口さんは同10日の劇場3周年公演に出演し「お騒がせして申し訳ありません」と謝罪して以降、ファンの前に姿を現さず、ツイッターも更新していない。2月に入り信頼できる周囲に「(保護者説明会などで)運営側は事件を正確に説明していない」などと不満を漏らしている。

 AKSは告発を受け「コミュニケーション不足があった」として今村悦朗支配人を事実上更迭、後任に女性の早川麻依子氏を就けた。関係者によると山口さんが新支配人に会ったのは事件の経緯を説明した1回だけで「コミュニケーションなんて全く取れていない。何の話もなく公演が再開され、握手会の不参加が発表された」と話し、事件の真相究明を求めているという。

 保護者説明会は1月下旬に新潟市中央区のホテルで開催された。出席者によると、運営責任者の松村匠・AKS取締役や早川支配人、岡田剛副支配人らが事件の経緯や今後の安全対策などを説明。今村前支配人は出席しなかった。

 会合は2時間半以上におよび、保護者からは運営側の対応の遅さや「なぜ前支配人が出てこないのか」などの批判が続出した。また「娘は誰も信じられないと話している」などと訴え、十分な精神的ケアを求める声もあり、運営側は検討を約束したという。

 一方、事件発覚後に消費者からの意見を受けてメンバーが出演するCM放映を中止していた一正蒲鉾(新潟市東区)が正式にスポンサー契約を終了した。同社は2015年のグループ発足初期から支えてきた有力スポンサーだった。新潟日報社の取材に対し「理由などコメントは控える」(広報・CSR推進室)と回答した。

 AKSは2月1日に弁護士3人による第三者委員会を設置し事実関係の調査を行っている。3月半ばにも結果が公表される見通しだ。

 説明会や山口さんの近況について、早川支配人は「第三者委員会が終わるまでコメントは差し控える」としている。