笠間市イノシシ対策 捕獲7割が地域団体 箱わな導入で実績 本年度485頭超

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捕獲したイノシシを解体する小林芳明さん(右)=1月7日、笠間市福原

農作物などへのイノシシ被害が深刻化する中、笠間市内では、箱わなを使って捕獲する地域団体の取り組みが実績を上げている。15日現在、地域団体が本年度捕獲した頭数は485頭に上り、全捕獲頭数705頭の約7割を占めている。市は「地域団体の地道な活動が実を結んでいる。増え続ける農作物被害の抑制にもつながってほしい」と期待を寄せている。

市農政課によると、2014年度から17年度にかけてのイノシシによる農業被害額は、1618万円、1716万円、2607万円、4013万円と増加の一途をたどっている。

市はイノシシ対策の一環として14年5月、県猟友会会員を中心に駆除に当たる鳥獣被害対策実施隊を編成。17年12月からは、地域で5人以上の団体を組織して、箱わなを使った捕獲事業をスタートさせた。

17年度の全捕獲頭数は410頭で、内訳は鳥獣被害対策実施隊119頭、地域団体29頭、一般狩猟者(鳥獣被害対策実施隊員を含む)262頭。対して15日現在の本年度の全捕獲頭数は705頭に上り、内訳は同じく99頭、485頭、121頭と地域団体の捕獲数が飛躍的な伸びを示している。

市は25日、市内36の地域捕獲団体の連携や情報交換を目的に連絡協議会を設立。2年目の事業でもあるため、出席者からは要望や意見が寄せられた。

福原関戸イノシシ捕獲隊代表の小林芳明さん(68)は、解体処理したイノシシをエコフロンティアかさまに搬入しているが、現状では土曜日しか預かってもらえないという。「気温が高くなる夏場は臭いなどが大変。ほかの焼却処分場でも対応できるようにしてほしい」と訴えた。

このほか、出席者からは「現在、箱わな猟だけに限定されているが、くくりわなの使用も許可すべき」「捕獲と処分の補助申請を簡素化できないか」などの意見が出された。(沢畑浩二)