「安全ベルト装着せず訓練」

日本丸マスト転落事故の調査報告

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男子実習生が転落死した練習船「日本丸」のマストで、事故を再現し検証する様子=2018年4月、東京・晴海埠頭(運輸安全委員会提供)

 運輸安全委員会は28日、昨年4月、東京・有明の岸壁に停泊していた船員養成のための練習船「日本丸」(2570トン)でマストから男子実習生が転落死した事故に関する調査報告書を公表した。実習生は、マストを登る訓練を途中で断念し甲板に向け下り始めたが、安全ベルトや命綱を着けておらず、転落を防げなかったと指摘した。

 日本丸は独立行政法人海技教育機構(横浜市)が所有しているが、詳細な訓練方法は船長ら乗組員に任せていた。事故当日にマスト上で腕を脱臼した別の実習生を下ろす際は、安全ベルトなどを着けさせたが、自力で下りる際の事故は想定外で、装着していなかった。