栃木県教委が「安全登山ハンドブック」

那須雪崩事故遺族の意見も反映

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県教委が発行した「高校生と指導者のための安全登山ハンドブック」(左が資料編)

 県教委は27日、那須雪崩事故を受けて編集を進めていた「高校生と指導者のための安全登山ハンドブック」が完成したと発表した。県内高校の登山部員と指導者が安全な登山実施のために必要な事前学習で役立てる資料編と、登山時の携行用の2種類を作成した。

 携行用はA6判カラー98ページ(ノート欄含む)。登山実施の判断基準や起こりうる危険、自力下山できなくなった時の対応などを盛り込んだ。資料編はA5判カラー51ページで、部員と顧問が事前に伝えておくべきことや登山の基礎知識などで構成している。

 事故遺族の意見も反映され、事故の説明や本県県立学校で積雪期の登山が全面禁止されていることなどが明記された。1千部ずつ作成し、県内高校登山部や県高校体育連盟、スポーツ庁、各都道府県教委などに配布した。

 事故検証委員会の提言を受けて、県高体連登山専門部の教諭らによる委員会で内容を検討していた。県教委は「事故を二度と起こさないよう願いを込め作成した。生徒や指導者の安全意識を高め、安全登山に役立ててほしい」としている。