ジャイアンツがハーパー獲得に向けて2度目の面会

ジャイアンツのブライス・ハーパー獲得に向けての動きは継続中だ。日本時間2月28日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ジャイアンツのラリー・ベアーCEOとファーハン・ザイディ野球部門社長は、現地時間火曜日(日本時間2月27日)にラスベガスを訪れ、ハーパーと入団交渉を行ったという。ジャイアンツがラスベガスでハーパーと入団交渉を行うのは、ベアー、ザイディ、ブルース・ボウチー監督がラスベガスを訪問してハーパー、代理人のスコット・ボラスと交渉を行った日本時間2月6日以来2度目となった。

1度目の交渉を終えたあと、「我々は互いに関心を持っている」と手応えを口にしていたザイディは、2度目の交渉を終え、「(獲得を目指しているという)ポーズを示すだけのために、わざわざ選手のところを訪問するようなことはしないよ」と語り、ジャイアンツが真剣にハーパー獲得を目指していることを明言した。

ハーパーとともにフリーエージェント市場の目玉となっていたマニー・マチャドがパドレスと10年3億ドルで契約した一方、ハーパー争奪戦はまだゴールが見えていない。最有力候補と目されるフィリーズは、先週末にオーナーのジョン・ミドルトンがラスベガスを訪れたものの、ハーパーとの契約を完了させることはできなかった。フィリーズ同様にハーパー獲得を目指すジャイアンツとドジャースには、本拠地がラスベガスに近く、スプリング・トレーニングをアリゾナで行うという「地の利」があり、ハーパー争奪戦の行方は予断を許さない状況だ。

ジャイアンツは当初、ハーパーとの短期契約を目指していたようだが、NBCスポーツ・ベイエリアが報じたところによると、現在は10年契約を基本線として交渉が行われているという。ハーパーはマチャドを超える大型契約を手にすることが予想されており、ジャンカルロ・スタントン(当時マーリンズ・現ヤンキース)が2014年に手にした総額3億2500万ドルの契約を上回る可能性もありそうだ。

今回のラスベガス訪問に参加しなかったボウチーは、自軍がハーパー争奪戦に加わっていることを歓迎しつつも、自身は現有戦力の見極めに注力する方針であることを明言。ジャイアンツは今季限りでの退任を表明したボウチーに、ハーパーという最高のプレゼントを用意することができるのだろうか。

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