チェルシーGKケパの交代拒否騒動が話題だ。
ここでは、『Fox Sports』の「交代を拒否した5人のスター選手」を見てみよう。ただ、最終的にはベンチに下がった選手も含まれている。
ウカシュ・ファビアニスキ
2017年4月5日、プレミアリーグ第31節スウォンジー対トッテナム
リバティ・スタジアムでスパーズを迎え撃ったスウォンジーは開始11分に先制。ファビアニスキも好セーブを見せ、終盤までリードを保つ。
だが、後半36分にファビアニスキは相手FWフィンセント・ヤンセンと衝突。ひどい状態に思えたため、控えGKの投入とストレッチャーが準備された。
にもかかわらず、ポーランド人守護神はそれら全てを断り、ピッチに立ち続けたのだ。
しかし、後半43分に同点に追いつかれると、91分、92分にも立て続けにゴールを奪われ、結局スウォンジーは1-3で逆転負けを喫している。
カルロス・テベス
2010年12月4日、プレミアリーグ第16節マンチェスター・シティ対ボルトン
テベスは開始4分に決勝ゴールを叩き出す。だが、1-0で迎えた後半34分にシティDFコラロフが退場。ロベルト・マンチーニ監督は守備要員を投入し、テベスもベンチに下げようとした。
だが、それにこのアルゼンチン人は激昂。数分間粘った末に後半45分で結局は交代させられたものの、公衆の面前でマンチーニと派手にやり合った。
指揮官は「全ての選手がカルロスにみたいになればいいね。ああいう瞬間はどんな選手でもピッチに残りたいから」と理解を示したが、その数日後にテベスは移籍志願のリクエストを突きつけている。
ズラタン・イブラヒモヴィッチ
2010年11月21日、セリエA第13節ミラン対フィオレンティーナ
前半45分に驚愕の決勝ゴールを決めたイブラ。ゴールに背を向けた状態でボールを浮かせると、低空でのバイシクルシュートを叩き込んでみせた(動画41秒~)。
だが、その直後のゴールセレブレーション中に負傷…。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督は交代を準備していたものの、それを断って後半もプレーを続行。結局、最後までサン・シーロのピッチに立ち続けた。
リオネル・メッシ
2014年10月19日、リーガ第8節バルセロナ対エイバル
カンプ・ノウで下位エイバルを迎え撃ったバルサ。後半途中までネットを揺らせなかったが、61分にチャビ、72分にネイマール、74分にメッシが得点を奪取する。
すると、ルイス・エンリケ監督はムニール・アル・ハッダーディの投入を準備し、お役御免でメッシをベンチに下げようとした。
だが、エースはそれを断ると、しまにはシカトを決め込んだ。数分間のやり取りの後、結局ベンチに下げられたのはネイマールだった。
試合後、指揮官はメッシに休養を与えたかったのだが…と吐露している。
クリスティアーノ・ロナウド
2017年4月18日、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグ、レアル・マドリー対バイエルン
敵地での1stレグに1-2で勝利していたレアル。だが、ベルナベウでは同じ1-2のスコアに持ち込まれる。
*後半35分、ジダン監督はロナウドに変えてマルコ・アセンシオの投入を決断。だが、エースFWは動こうとせず。結局、下げられたのは、カリム・ベンゼマだった。
この交代は効果的だったことが証明されている。ピッチに残ったロナウドは延長戦で2ゴールを追加してハットトリックを達成。アセンシオも4点目を決めたのだ。
この試合に4-2で勝利したレアルは2戦合計6-3で準決勝進出を決めた。
(※実際にアセンシオが投入されたのは、0-1とリードされていた64分。だいぶ話が違うが…)