40歳の鉄腕リリーバー・モイランが現役引退を表明

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80試合以上に登板したシーズンが3度もあるなど、主にブレーブスで鉄腕リリーバーとして活躍したピーター・モイランがメジャーリーグからの引退を表明した。これはジ・アスレチックのデービッド・オブライエンが伝えたものだが、オブライエンによると、モイランは球界から完全に退くわけではなく、今年の夏にはイタリアのプロ野球チームでプレイする予定だという。さらに、来年行われる東京オリンピックにおいて、オーストラリア代表の一員としてプレイすることを希望しているようだ。

モイランはメジャーリーグからの引退を決断した理由として、「3月が近付いているにもかかわらず、契約のオファーを得られなかったこと」を挙げている。ロイヤルズでプレイした2017年にはリーグ最多の79試合に登板したモイランだが、古巣ブレーブスに復帰した昨季は39試合どまりで、防御率4.45、WHIP1.76と投球内容も振るわなかった。また、近年の移籍市場がベテラン選手に厳しくなっていることも自覚しており、まだ第一線でプレイできる自信を持ちつつも「このゲームは若い選手のものになりつつある。僕はもう若くないから、若い選手に活躍の場を譲って、僕はプレイを終えるべきなんだ」とメジャーリーグから身を引くことを決断した。

モイランは1996年1月にツインズと契約したものの、1998年4月に解雇され、野球以外の仕事をしながらプレイを続けてきた苦労人である。2006年に行われた第1回ワールド・ベースボール・クラシックでの活躍がブレーブスのスカウトの目に留まり、28歳でブレーブスと契約してメジャーデビュー。2007年は80試合で防御率1.80、2009年は87試合で防御率2.84、2010年は85試合で防御率2.97と鉄腕ぶりを発揮した。12シーズンにわたるメジャー生活のなかで2度のトミー・ジョン手術を経験するなど、メジャー定着後も苦労は絶えなかったが、ブレーブス、ドジャース、ロイヤルズの3球団で計499試合に登板して24勝10敗、4セーブ、99ホールド、防御率3.10をマーク。2010年にはポストシーズンの舞台も経験した(4試合に登板して防御率0.00)。

メジャーリーグからの引退を決断してもなお、野球に対する情熱は失われておらず、2020年の東京オリンピックの舞台でモイランのピッチングが見られることを楽しみに待ちたい。