台湾の神様の普段の祀り方は?

普段の拝み方

台湾人にとって天を拝み、先祖を祀ることは伝統の一つであり、多くの家庭には神棚を設置しています。大事なお節句以外の普段の普段の生活でどう拝めばいいのでしょうか。一般的に天公、家内の神さま、門の神様(玄関の神様)、最後に先祖の順で拝み、その土地の神様は大きな節句の時だけ拝みます。ただ、現代の家屋では天公炉を設置しているところはすくなく、多くは壁に門神炉を取り付け、利便性を図るとともに、天公を拝み終えると、お線香を門神炉にさします。もし遠出や所用で外出をする場合は予め神様にその事をお伝えすれば良いです。

普段の生活において、お線香を3本、お茶(お水)を3杯供えれば良く、毎日朝晩ご挨拶をし、お線香をあげ、お茶(お水)を供えます。また、毎月1日と15日はお線香を手にし、拝む日だということを覚えておいてください。家中にお神様をお祀りしている人は一般的に1日、15日、安座日、神様のお誕生日、旧暦正月4日迎神の日、旧暦正月9日天公生の日、元宵節、端午節、中元節、中秋節、冬至、旧暦12月24日神様を送り出す日、そしてご先祖様の命日など供養する日はすべて拝拝します。

普段、先祖供養の場合はお線香1本とお茶(お水)3杯を朝晩1回ずつ上げます。朝のお線香は午前5時~9時の間に、夜のお線香は午後4時~9時の間にあげるのが良いとされています。習慣によっては、日が沈んでからご先祖様の香炉にはお線香を上げてはいけないというところもあります。また、1日と15日のお供え物はご先祖さまが先に食べてからでないと、子孫は口にすることができないため、ほとんどの場合はお昼前に拝み終えます。1日と15日にはご先祖様に果物やお菓子、普段の食事などを供えると良いです。通常、神様へ供え終わったものを繰り返し使ってご先祖様にお供えすることもできます。

地基主(土地神様)は家の先住者や元の地主で、家内の平安を守ってくださり、家中の人々の出世なども管轄しています。通常、大きな節句や転居、引っ越し、心を落ち着かせるときなどに拝みます。拝む時間は午前11時以降、太陽が沈むまでの間です。もし商売をしている家庭であれば、キッチンから玄関に向かって拝み、もし一般の家庭であれば玄関からキッチンに向かって拝みます。(1日、15日及び大きなお節句の時の拝み方については第三話で詳しく説明しています。)

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