日本時間2月28日 オープン戦の主なトピックス

日本時間2月28日、メジャーリーグではオープン戦16試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

【マーリンズ6-14メッツ】
マーリンズは先発の陳偉殷(チェン・ウェイン)が大乱調。1回裏に一死一・三塁から内野ゴロの間に1点を失うと、2回裏はまたしても一死一・三塁のピンチを招き、暴投とアメッド・ロサリオの2点タイムリー二塁打で3点を追加されたところで降板となった。陳のあとを継いだアダム・コンリーはJ.D.デービスに3ランを被弾。陳は1回1/3を投げて被安打5、5失点という内容で敗戦投手となった。そんななか、マーリンズでは「5番・指名打者」で先発出場したルイス・ブリンソンが2本塁打を放つ活躍。オープン戦ではここまで打率.444、3本塁打、OPS2.056と好調を維持しており、今季は本格ブレイクに期待がかかる。

【レッズ11-4ホワイトソックス】
デレク・ディートリックと途中出場のクリスチャン・コローンがそれぞれ3打点を叩き出すなど、11対4でホワイトソックスに大勝したレッズでは、レギュラー獲りが期待される有望株ニック・センゼルが存在感を発揮。「7番・中堅」で先発出場し、2回表の第1打席でセンターへのヒットを放つと、3回表の第2打席でレフトへのタイムリー二塁打、6回表の第3打席でライトへのヒットを放ち、3安打1打点の大活躍を見せた。この日の3安打によりオープン戦の打率は.500、OPSは1.167へ上昇。中堅の守備も無難にこなしており、この活躍を続けていれば、開幕メジャーも夢ではないだろう。

【エンゼルス9-7ロッキーズ】
エンゼルスの有望株一塁手マット・サイスが好調を維持している。9対7でロッキーズに勝利したこの試合に「5番・一塁」で先発出場したサイスは、2回表の第1打席でピッチャー強襲のヒットを放って先制のホームを踏み、3回表の第2打席ではライトへの2点タイムリー三塁打。5回表の第3打席はストレートの四球を選び、全3打席で出塁した。これでオープン戦は10打数7安打(打率.700)、8打点、OPS2.127と絶好調。本塁打こそまだ出ていないものの、二塁打3本、三塁打2本とコンスタントに長打を放っており、文句なしの活躍だ。昨季すでにAAA級に到達しており、今季中のメジャーデビューが濃厚となっている。

【マリナーズ5-6インディアンス】
2回表に一挙5点を先制し、先発のマイク・リークが3回無失点の好投を見せたマリナーズだったが、試合後半にリリーフ陣が崩れてインディアンスに逆転負けを喫した。「7番・右翼」で先発出場したイチローは、2回表の第1打席でセンターフライに倒れると、3回表の第2打席と6回表の第3打席はいずれも空振り三振。直後の6回裏の守備からベンチに退いた。初出場の試合でヒットを放って以降はノーヒットが続いており、打率は.125、OPSは.347まで低下。まだ慌てる時期ではないとはいえ、日本での開幕シリーズ後もロースターに生き残るためには、少しずつ実力健在をアピールしていきたいところだ。

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