「全商検定」9種目で1級合格! 諫商の平松ひなさん

 全国商業高校協会(全商)が主催する「全商検定」で、長崎県諫早市宇都町の県立諫早商業高商業科3年生の平松ひなさん(18)が、同校で初めて全9種目で1級に合格した。同校によると、“九冠”達成は県内では昨年度までに2人、本年度は平松さんを含めて3人という。1日に卒業式を迎える平松さんは「検定を通して、目標に向かって積極的に挑戦し続けられるようになった。社会人になっても、その姿勢で自分を高めたい」と飛躍を誓う。
 主に高校生を対象にした全商検定は、簿記実務やビジネス文書実務、英語など商業に関する専門知識や技能を問う。平松さんは一昨年11月の珠算・電卓実務検定(電卓)取得を皮切りに各検定に挑戦し、今年2月にあった商業経済検定で“九冠”を達成した。全商によると、本年度に九冠を達成したのは全国で61人にとどまる。
 平松さんは、入学当時から同校の資格取得を後押しする対策授業などに取り組み、入部した茶道部と学習を両立。「高校生活で自分が頑張った証しを一つでも多く残したい」との思いで、苦手の英語や高校まで触ったことがなかったそろばんに取り組んだ。卒業後は諫早市内の病院に就職し、医療事務員として働く。

全9種目合格を果たした平松さん=諫早商高

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