ようやく出会えた2日目の絶品カレー!カルディで買えるマースカレーとは

普通って素晴らしいし実は難しい

「レトルトなのにこんなに普通のカレーがあるんだ!?」

これが、最初にマースカレーを食べた時の感想でした。「普通」というのはもちろん誉め言葉。なにしろ、普通を極めた絶品カレーを無性に食べたくなり、何軒ものお店を訪ねてもまず、出会うことはありません。

じゃあ。家庭で作ってみよう!

そう思い立ち、何度かチャレンジはしてみたものの、これまた再現するのが難しい。昭和に食べた家庭で作る普通のカレー。しかも二日目の味。

単純に昭和を懐かしむノスタルジーを帯びた感傷が味覚までをも美化。あの味は幻想にすぎないのだろうか。平成も終わを告げようとしている中、もう出会うことはないのだろうか。

いや。ありました。それがこちら。オリエンタルの「マースカレー」です。

一部の地域では超有名なロングセラー!

発売は、昭和37年というから超ロングセラー商品になります。とはいえ、正直私はこのカレーの存在をごく最近まで知りませんでした。

カルディに売られていて、そのパッケージの懐かしさに惹かれ、しかし特に期待しないで購入、いざ食べてみると「え!?」感動すら憶えた記憶があります。

そんなオリエンタルのマースカレー、都内ではほぼ売られているスーパーもなく知名度は低いですが、実は東海地方ではかなりメジャーな存在で大きな支持を得ているようです。

理由は簡単。このカレーを販売する株式会社オリエンタルの本拠地が愛知県名古屋市にあるから。

創業は1913年の老舗。戦後間もなく、粉末状のインスタントカレー「オリエンタル即席カレー」を発売。以降、全国的にシェアを拡大していったようです。

とはいえ。販売の中心は東海。それ以外の地域ではなかなかお目にかかることはできない。

「もったいない。もっと早く出会いたかった」というのが正直な感想です。

レトルトなのに具がゴロゴロ

都内で確実に売られているのはカルディになります。なにより一番の魅力は最近ではほとんど見かけない、このレトロ感溢れるパッケージデザイン。狙ってできるものではありません。

そもそもこの少年は誰でしょうか。いい味出してます。てか、現在の彼に会ってみたい。

価格は一箱248円(税込)とお手頃なのでもっと他のスーパーでも扱えばいいのに。ちなみに一般的なレトルトカレーが180gなのに対し、こちら「マースカレー」は200g入り。

ちなみにマースカレーの〝マース(MARS)〟とは、MANGO(マンゴー)、APPLE(りんご)、RAISIN(レーズン)、SPICE(スパイス)の頭文字を組み合わせてできた造語のようです。

普通を極めた家庭で作る2日目のカレー

では。いただきます。

パウチの封を切り、ルーをご飯に流し込んだ途端「おっ!」となります。

ご覧の通り具がゴロゴロ。ボリュームたっぷりです。

そして見た瞬間に分かります。これはきっと懐かしい味がする。あのころ食べた2日目のカレーに違いない。

ビジネス書風にいうと「カレーは見た目と匂いが9割」

ほらね。やっぱり。辻仁成風に言うとこんな感じです。

「やっと会えたね(知らない人はググってね)」

口にした瞬間、私の中のこれまで食べたレトルトカレーランキングナンバーワンの座を射止めました。

「とにかく普通を極めた家庭で作る2日目のカレー」

自信をもってお勧めします。是非一度ご賞味あれ。

© 株式会社オンエア