「新銀行1期生」採用へ 親和、十八 合同で活動

 ふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)は28日、親和銀行(佐世保市)と十八銀行(長崎市)の2020年4月入行の採用活動を合同で実施すると明らかにした。両行が合併し20年10月に発足する新銀行の「1期生」と位置付け、長崎県のために働きたいという意欲が高い人材の確保を目指す。
 FFGと十八銀は4月の経営統合、20年10月の親和、十八両行の合併を予定している。FFGでは例年、福岡、親和、熊本の傘下行ごとに採用活動をしているが、親和、十八両行合併を控えた20年度採用は親和、十八別々ではなく、両行で選考基準を統一し合同で行うことにした。
 3月1日に福岡市である就職情報サイト主催の合同企業説明会を皮切りに、各地で開く会社説明会やセミナーなどで両行の担当者が一緒に説明する。面接などの選考過程でも両行の担当者が対応する。20年度の採用計画は未定だが、19年度両行に入行見込みの計約140人と同規模になる見通し。
 20年4月時点では両行は合併していないため、採用先がどちらになるかなどは検討している。熊本卓司FFG人事統括部長は「(新銀行の)1期生として、長崎のためにという思いを持った学生と一緒に働きたい」としている。

(右から)ふくおかフィナンシャルグループ、十八銀行、親和銀行

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