大仏さんご飯べったり 漁師ら海の安全願う 船橋不動院で伝統行事

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大仏にご飯を盛りつけ海の安全を祈願する「大仏追善供養」が28日、船橋市の不動院で行われ、地元の漁業関係者が大仏を真っ白に染め上げた

 大仏に白飯を盛り付ける「大仏追善供養」が28日、千葉県船橋市本町の不動院で開かれた。江戸時代から続く伝統行事で、市の無形民俗文化財にも指定されている。炊き上げたもち米を地元の漁業関係者が次々と塗り付け、大仏を真っ白に染め上げた。

 行事は津波や漁場争いで亡くなった漁師を弔うため、「二度と海の惨事が起きないように」と1825年から毎年1月28日(明治以降は2月28日)に行っている。漁場の境界を巡る争いの中で入牢した船橋の漁師総代の苦労を慰めるため、大仏に白飯を盛り付けるようになったと伝えられている。

参加者によって白飯を盛り付けられた大仏=28日、船橋市の不動院

 関係者によると、大仏に白飯を盛る行事は「全国的にも大変珍しい」という。使用された米は参加者が持ち帰った。同市漁業協同組合の滝口宜彦組合長は「近年大災害が増えているが、安全に過ごせるように」と祈った。