愛媛FCに加入!謎のDFユトリッチとはどんな選手?

開幕前の22日、愛媛SCへの加入が発表されたのがオーストリア人DFムラデン・ユトリッチ(Mladen Jutrić)だ。ゆとりというインパクトの強い名前の選手だが、どんな選手なのだろうか?紹介していきたい。

レッドブル・ザルツブルクの下部組織あがり

2001年に5歳でPSVザルツブルクというチームへ加入すると、2005年にレッドブル・ザルツブルクの下部組織へ加入する。しかし、トップチームへ進むことはできず、地域リーグのピンツガウ・ザールフェルデンでトップチームのキャリアを開始する。

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同じく地域リーグのSVゼーキルヒェン、SVグレーディヒを経て2017-18シーズンにはオーストリア・ファースト・ディヴィジョン(実質2部)のカプフェンベルガーでプレーした。シーズン終了後にチームを離れており、所属チームを探していた。秋にはイタリアでチームを探し、サンプドリアと提携をしているヴィス・ペーザロ(セリエC)への移籍の噂もあったがまとまらず。半年間チームがなかった恰好でフィットはしばらくかかるかもしれない。

オーストリアの2部、3部を主戦場とし1部リーグの経験はない。1996年生まれの22歳ということもあり助っ人というよりはこれからの育成が楽しみな選手という印象だ。

愛媛FCの足りないところを補う?

184cm、85kgとプレースタイルはいわゆる強さ高さがあるセンターバックだ。セットプレーの際にはターゲット役にもなりヘディングは強い。体格を生かして積極的な守備を見せるタイプでもある。

愛媛FCはJ2開幕戦で3バックを敷いたが、身長180cmを越えているのは中央の西岡大輝だけ。前野貴徳、下川陽太共にサイド兼センターバックというタイプだけに高さは不足していた。開幕戦ではベンチだった182cmの山崎浩介と共に高さの面でまずは期待をしたい。

愛称はゆとり…じゃなくてリマ

気になる名前だが、オーストリア国籍ではあるがセルビア出身との情報もある。名前からして旧ユーゴスラビア系なのは間違いがないが、名前を英語に直訳すると「Tomorrow」つまり明日という意味である。決してゆとりな名前ではなかったのだ。

ちなみに、本人は愛称の「リマ」で呼んで欲しい、とTwitterで公開された動画で述べている。

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日本で活躍したオーストリア人というとマリオ・ハース、イヴィツァ・ヴァスティッチら代表のレジェンド級の選手の名前がずらりと並ぶ。Jリーグで一旗あげて代表入りを目指していきたいところだ。

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