水戸市 新庁舎の防災機能確認 ヘリポート搬送手順も

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新市庁舎で行われた屋上ヘリポートまでの搬送訓練=水戸市中央、菊地克仁撮影

地震や風水害などの大規模災害に備えようと、水戸市は28日、住民参加型の「いっせい防災訓練」を行った。総合防災拠点に位置付けた新市庁舎が完成して初の訓練となり、災害対策本部を設ける「防災センター」運用や屋上ヘリポートへの搬送手順など緊急時の対応や機能を確認した。

訓練は今年で6回目。東日本大震災で被災した市庁舎が1月に建て替えられ、初めての訓練となった。訓練では午前9時に庁舎4階に防災センターを設け、高橋靖市長や幹部職員、防災関連職員らが集合。モニターで那珂川沿岸の映像をリアルタイムで把握したほか、県の災害対策本部と回線をつなぎテレビ会議の試験も行った。

搬送訓練は、頭部疾患により4階で倒れた男性を、ドクターヘリが到着した屋上に搬送するという想定で実施。市消防本部職員が症状や脈拍などを確認しながら実際にストレッチャーで男性を運び、手順や動線などを確認した。

一方、この日は天候不良で予定していたドローンによる空撮映像確認のほか、県のドクターヘリや防災ヘリの離着陸訓練は中止となった。市によると、ドローンは雨量が1時間に3ミリを超えると視界不良で撮影ができないほか、風速が毎秒10メートルを超えた場合は飛行が難しい。こうした課題に高橋市長は「ドローンが利用できない場合を想定した検討をしていく必要がある」と指示した。

1階では災害情報を伝える「FMぱるるん」の臨時放送局を開設、市民や庁内に災害時の対応を呼び掛けた。このほか、市内全ての小中学校や市民センターなどで訓練を実施。午前11時5分には、市内全域で地震を想定した緊急速報メールも配信した。(前島智仁)