気象庁は1日（金）、2019年冬（2018年12月～2019年2月）の天候のまとめを発表した。北日本を除き、全国的にこの冬は平均気温がかなり高く、特に沖縄・奄美は記録的な暖冬となった。日本海側の降雪量はかなり少なく、特に西日本の日本海側は記録的な少雪であった。

気温　北日本を除き広く暖冬

　東日本と西日本、沖縄・奄美では、北からの寒気の影響が弱く、冬の平均気温はかなり高かった。
　特に、沖縄・奄美では冬の平均気温の平年差が+1.8℃となり、冬の平均気温としては統計開始以来最も高かった（統計開始は1946/47年冬）。

降雪量　西日本で記録的少雪

　北日本の日本海側では、発達した低気圧や湿った空気の影響が弱く、冬の降雪量は平野部を中心に、かなり少なかった。
　東・西日本の日本海側でも、寒気の影響が弱かったため、冬の降雪量はかなり少なかった。特に、西日本の日本海側では、降雪量が平年比7％となり、統計開始以来最も少なかった（統計開始は1961/62年冬）。

降水量　北・東日本で少なく、沖縄・奄美で多かった

　北・東日本では、この冬は発達した低気圧や湿った空気の影響を受けにくかったため、降水量は少なく、北日本の太平洋側と東日本の日本海側ではかなり少なかった。
　一方、沖縄・奄美では、暖かく湿った空気の影響で、降水量は多かった。

この先の天候は

　2月28日（木）気象庁発表の1か月予報によると、3月は全国的に気温が高い予想で、月の前半を中心にかなり高くなりそうだ。特に5日（火）からの1週間ほどは、関東甲信を除く地域でかなり高くなる見通し。このため、気象庁は「高温に関する異常天候早期警戒情報」を発表して、農作物の管理等に注意するよう呼びかけている。積雪の多い地域では、なだれや落雪に注意が必要だ。