信仰継承による宗教2世の気持ち...!『宗教2世だョ!全員集合!〜平成最後の新年会〜』@NakedLoft

2019年1月21日(月) 信仰継承による宗教2世の気持ち…!

『宗教2世だョ!全員集合!〜平成最後の新年会〜』@NakedLoft

[出演]鈴木エイト(やや日刊カルト新聞)ニポポ(exトンガリキッズ)

藤倉善郎(やや日刊カルト新聞社被告人兼総裁)ネイキッドロフトスタッフ幸(創価学会2世)

[スペシャルゲスト]宗教2世の方々(元・エホバの証人2世、現役・世界平和統一家庭連合 2世、元・幸福の科学2世)

「宗教2世だョ!全員集合!〜信仰ある人もない人もみんな集まれ〜」に続いて、第2弾として開催された「宗教2世だョ!全員集合!〜平成最後の新年会〜」。

今回も、宗教2世という立場にフォーカスしてトークが進行、その軸となったテーマが「信仰継承と親子関係」です。

前回のトークでは、宗教に関わる親子の関係について話して頂きましたが。ここでは、そこから一歩先へ踏み込んだ印象です。今回のゲスト3名はそれぞれ、宗教から離れたばかりの方・現役で宗教を信仰している方・宗教から離れて時間が経つ方、という立場でした。そのため、3つの目線があったと思います。

3時間30分のトーク内容を下にギュッとまとめました。

自己決定や被害者としての2世など…。今回も、2世の方々が抱える気持ちがしっかりと浮き彫りになっているので、是非、読んでみてください!

前半は、ゲスト3名の境遇と現在を中心にトークが進みます。

宗教2世は”自己決定”をすることができる?

エイト:今回は、信仰継承と親子関係について話そうと思います。宗教2世の方が、親との関係の中でどういったことに直面しているのか。

藤倉:2世の子供は、『親の信仰を自分が否定するのは良くない。』という気持ちがあると思うんです。その一方で、親たちは自分の子供を想って信仰をさせるわけじゃないですか。それは、善意の押し付けと言っちゃうと語弊があるけど…。

エホバの証人2世:2世の子供はどこか、『親から押し付けられた信仰とは思いたくない。自分が選んだんだ。』と、納得をしていきたい気持ちがあると思うんです。でも、自己決定っていうのは、いろんな情報があってそこから選択できることで、成り立つと思います。他の宗教の方針はわかりませんが。エホバの証人の教えは、選択肢が少なくて。インターネットも哲学書も宗教書も読んではいけないという雰囲気の中で育つわけです。それでは、自己決定も何もないと思うんですよ。

エイト:そうですね。

エホバの証人2世:それでも自己決定をしていると思い込むほどの、マインドコントロールがあるんだと思いますね。

エイト:それに医療の問題が絡んでくると、命に直結してしまいますよね。子供の健康を損なうことがあるとすれば、それは糾弾するべきではないかと思っています。

”信仰を尊重する”こと

エイト:エホバでは教義上、輸血をすることがいけないことなんですよね。

エホバの証人2世:そうですね。私は、母が亡くなる時にすぐそばで立ち会っていましたが。お医者さんから『今日がヤマです。本当に輸血しなくていいですか?』と伝えられた時、輸血してくださいとは言えませんでした。1歳になったばかりの自分の息子が同じ状況に立たされていたなら、絶対に輸血させてもらいます。でも、母の信仰の前では、言えませんでしたね。自分が宗教を押し付けられたことに対しては、すごく嫌な気持ちが残っていました。でもそれは、宗教を否定することも同じことだと思うんです。立ち位置が変わっただけで、同じことなんだな、と思った時に、母が40年やってきたことを私の一存でダメにしてはいけないという気持ちが出ましたね。

エイト:親の信仰を尊重したまま亡くならせてあげたってことですよね。

ニポポ:素晴らしいですよね、考え方としてはねぇ。

エホバの証人2世:実は、それが素晴らしいのかったのかどうか、未だに結論は出てないんです。どっちに転んでも絶望的なんですが…。だからと言って、40年続けてきた母の信仰を私の手で不意にすることもできない。そういう結論を出したのは自分だったので、負い目として残っています。

宗教2世として注目される”子供たち”

エイト:この間、AERAにスピリチュアル・アビュース(霊的虐待)の記事を掲載してもらったんですけど。読者から『すごく社会派で良い記事だ。』と連絡を頂く一方で、『2世を一方的な被害者として扱うのは違うのではないか。』という連絡も頂いたんですね。子供たちが被害者として報道されることに関して、みんなはどう思いますか?

世界平和統一家庭連合2世:問題があるケースは、実際に問題があると思うんです。コミュニケーションエラーだとか。

エイト:それは、親子の関係の中で?

世界平和統一家庭連合2世:うん。意義とか、価値を教えないで、ただ形式的に強要している場合は問題と言っていいと思うんです。でも、そういった被害者としての2世の存在にピンとこない子供たちもいると思う。

幸福の科学2世:でも、かわいそうな2世っていうのは絶対にいると思うんです。それで今、2世が声を上げているわけなので。

エイト:そうだよね。(世界平和統一家庭連合2世)くんは、娘さんに、教団の教えとの齟齬があったら、どう対応としようと思ってる?

世界平和統一家庭連合2世:教団の教えに固執するつもりはありません。誤解を招く表現だと思うんですけど。教団の教えだと思っていないんですよ。普遍的なものだと思っているんです。

幸:自分でたどり着いたものってこと?

世界平和統一家庭連合2世:そうではなくて。統一教会だからやらなくてはならないことではなくて。みんなもそうですよね、と。

ニポポ:なるほど、常識的なね。

世界平和統一家庭連合2世:なので、娘に好きな人ができた時に、教えを見ながら話をするようなことはしません。もっと、結婚ってどういうことだと思う? とか、自然な話をして本質に向かっていくと思うんです。

後半は、恒例のアンケートコーナー!

「神様(信じる対象)と家族や友人どちらが大切?」という素朴な疑問から、「未成年が宗教から逃げたい時はどうすれば良いですか?」という相談もありました。

質問

私の母は、祖母の強い思想の影響の中で育ってきました。しかし高齢になった今、そこで培った自分の根底を間違っていると気付いたみたいです。そういった人への向き合い方や対処の事例があれば教えていただけますか?

エホバの証人2世:私の姉は、高齢になって信仰が崩れたと思います。でも、それを捨てることができなくて、今でも現役で生活しています。それも、宗教の中で結婚をしてしまって、相手も熱心な信者なので辞める機会を逸してしまったのかなと思うんです。そういった苦しんでいる人をどうべきかというのは、すごく難しいと思います。ただ、自分が母親から抑圧や偏った価値観や思想を押し付けられてきたことに気が付いたのは、一つの一歩だと思うんですね。それを受け止める娘さんも大変だと思うんですけど、受け止めてあげられる娘の存在は大きいと思います。

エイト:(幸福の科学2世)さんのお母さんが、辞めると言い出したらどう思いますか?

藤倉:今まで私があなたにしてきたことは全て間違いだったんだ、だとかね。

幸福の科学2世:辞めるのは自由だから、それでいいと思う。宗教に頼ることで保つ精神というのもあると思うで、母には母の人生を歩んでもらいます。私に害が及ばなければなんでもOKです。でも、私、謝って欲しくはない。借金までして泣きながら宗教から逃げた私の気持ちは分かる? って思います。

エイト:(世界平和統一家庭連合2世)くんは、何か思うことがある?

世界平和統一家庭連合2世:うーん、その思想をやって何を得ようとしてきたのか。それで形になる部分があったのかどうか。それが気になります。今、実際に娘さんも立派に育っているわけなので…。何が悪かったと思ったのだろうかと…。ただ、その親からの環境に縛られていたり、依存してしまっている状態があるのであれば、良くないと思いますね。

エイト:なんだか、伝道師に見えてきましたね(笑)。

世界平和統一家庭連合2世:現役なので(笑)。

ニポポ:真のお父様みたいだね(笑)。

会場:(笑)

とってもデリケートな問題を扱っているけれど、会場は常にフランクな雰囲気。

それは、この”宗教2世メンバー”だからこそトークの弾み方なんだろうな、と思っています。宗教に関わったことがない人でも、”お互いを理解をしよう”という姿勢さえあればどなたでも気軽に参加できる! そんなイベントです。

前回と同様、レポートの終わりは幸さん(Naked Loft スタッフ)です!

\- Naked Loft スタッフ幸

「今回、信仰継承と親子関係というテーマで開催したのですが、それぞれ宗教も環境も違う宗教2世に共通する大きなテーマでもあり、凄く内容の深い回となりました。異なる環境で育った宗教2世の話を聞く事は、自分の育った環境を客観的に見る良い機会になると思います。無宗教で育った方も宗教2世の方もまたイベント開催しますので、是非足を運んでもらえると嬉しいです。」

次回は、5月1日に「宗教2世だョ!全員集合!」第3弾が開催!

ネイキッドロフトはどんな立場の方も大歓迎なのです! 気になるようでしたら是非、次回の”宗教2世イベント”にも足を運んでください。お待ちしています!

ちなみに今回のオリジナルフードメニューは写真の通りです。

メッコール(統一教会系飲料)は即完売! 大分唐揚げも美味しかったです〜。

文・指中 晶夫(Naked Loft)

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