動画配信サービス・dTVチャンネルでは、ひかりTVで3月15日公開の映画「まく子」の撮影に密着した特別番組「『まく子』をとりまく人々」を3月2日から配信する。
本作は、直木賞作家の西加奈子氏の同名小説の映画化で、思春期を生きるサトシの葛藤と不思議な少女・コズエとの切ない初恋を軸に、家族を愛しつつも浮気をしてしまう父親、それを知りながら明るくふるまう母親、道ならぬ恋をする若い女性、訳ありの親子など、小さな町のどこか不器用な人々を映し出していく。
主人公のサトシは、映画「真夏の方程式」（2013年）に出演していた山﨑光が演じ、謎の転校生・コズエは、圧倒的な美しさを放つ新音（にのん）が演じている。そして、女好きでダメな父親だが、息子の成長を陰ながら見つめ背中を押すサトシの父親・光一を草彅剛が、旅館を切り盛りする母親・明美を須藤理沙が務めている。
ひなびた温泉街の旅館の息子で、小学5年生のサトシは、自分の体の変化に悩み、女好きの父親に反感を抱いていた。ある日、美しい少女・コズエが転入してくる。枯れ葉や紙の花をまくことが好きで、言動がどこか不思議なコズエに最初は戸惑うサトシだが、次第に彼女に魅せられていく。そして、サトシに「ある星から来たの」と信じがたい秘密を打ち明けるコズエ。そんなコズエが町の人々にまいたものとは…。
今回配信される番組は、昨年3月末～4月上旬に行われた撮影に密着したもの。クランクイン、クランクアップの様子や、出演者と鶴岡慧子監督のインタビューを通して、作品の見どころや魅力を紹介していく。メーキングシーンでは、本当の父と子のように山﨑と草彅が顔をそろえてカメラをのぞき込む場面や、草彅と須藤が見守る中、山﨑と鶴岡監督がクランクアップを喜び合う姿も見ることができる。さらには、14歳で主演を務めた山﨑が、主人公のサトシの成長とともに本人も一歩一歩、1人の俳優として成長していく様子も収められ、この時でしか撮影ができなかった思春期の揺らぎが映し出されている。
