3月5〜6日開催の全日本F3選手権鈴鹿テストのエントリー発表。11台が参加へ

 日本フォーミュラスリー協会は、3月5〜6日に鈴鹿サーキットで行われる全日本F3選手権の合同テストのエントリーリストを発表した。今回のテストには11台が参加する。

 2019年に向けたシーズン最初の鈴鹿テストは、第1ラウンドの舞台ということもあり、開幕をうらなう重要なテストとも言える。そんなテストには、11台がそろった。すでにB-MAX Racing Teamからは合計4台が参戦することがアナウンスされているが、今回のテストにはTAIROKU RACINGを含めた3台の参加であることから、今後他チームを含め開幕には台数が増えることも予想される。

 2018年に坪井翔がチャンピオンを獲得したカローラ中京 Kuo TEAM TOM’Sは、今季エースナンバーのゼッケン36を背負う宮田莉朋と、F3フル参戦を果たす小高一斗がエントリーした。一方、3月1日に発表されたとおり、THREEBOND RACINGはヨーロピアンF3で活躍してきたエナーム・アーメドと三浦愛をエントリーさせている。

 アーメドと同じくヨーロッパで戦ってきたサッシャ・フェネストラズをエントリーさせるのは、B-Max Racing with motopark。チームはさらに今回のテストではDRAGONを走らせる。また注目と言えるのが、今季から2台体制になりそうなOIRC team YTBで、片山義章に加えてフォーミュラ・ルノー2.0で経験を積んできたシャルル・ミレッシが参加。車両名は『YTB by Carlin』となっているのも注目だろう。

 すでにホンダから発表されているとおり、TODA RACINGは大湯都史樹の1台のみの参戦に。F3参戦2年目となる河野駿佑は昨年同様RS FINEからの参加だ。また、山口大陸はTAIROKU RACINGからの参加で、B-MAX Racing Teamのメンテナンスとなる。

 このなかで今季のチャンピオン候補最右翼と言えるのは宮田だが、チームメイトの小高、そしてフェネストラズ、アーメドと強力なライバルが出現している。また、2年目の大湯、河野、そしてカーリンの力が注がれる片山と、宮田にとってひと筋縄ではいかないシーズンを予感させるテストになるかもしれない。

 スケジュールは3月5日が12時30分から2時間、3月6日は9時から、15時から2時間ずつが予定されている。テストはゆうえんち入場料での観覧が可能だが、3月6日はゆうえんち入場ゲートが10時からだ。

全日本F3選手権 鈴鹿合同テスト エントリーリスト

No Driver Team Car

2 大湯都史樹 TODA RACING F316/トダTR-F301

7 シャルル・ミレッシ OIRC team YTB F317/スピースA41

8 片山義章 OIRC team YTB F317/スピースA41

11 サッシャ・フェネストラズ B-Max Racing with motopark F317/スピースA41

12 エナーム・アーメド THREEBOND RACING F318/スリーボンド東名TB14F3

13 三浦愛 THREEBOND RACING F318/スリーボンド東名TB14F3

28 山口大陸 TAIROKU RACING F317/スピースA41

30 DRAGON B-Max Racing with motopark F317/スピースA41

35 河野駿佑 RS FINE F318/メルセデスベンツ414

36 宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TEAM TOM’S F317/トヨタ-トムスTAZ31

37 小高一斗 カローラ中京 Kuo TEAM TOM’S F317/トヨタ-トムスTAZ31

カローラ中京 Kuo TEAM TOM’Sから全日本F3選手権に参戦することになった小高一斗
B-MAX RACING TEAMから全日本F3選手権のテストに参加したサッシャ・フェネストラズ。マカオGP3位の実力派。
片山義章と話し込むカーリンのエンジニア
大湯都史樹(TODA FIGHTEX)

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