フットボールの超大国として知られるブラジル。
これまで数多の偉大な選手たちを輩出してきたが、現在もヴィニシウス・ジュニオールやルーカス・パケタなど世界を驚かすようなヤングスターが続々とブレイクしている。
今回はまだ世界的には有名ではないものの、近い将来、世界を驚かせるであろうブラジル人を紹介していこう。
リンコン(フラメンゴ)
フラメンゴに所属する18歳のリンコンは、成功する素質に恵まれている。
高度なテクニックとアジリティ・スピードに優れるアタッカーは、前線であればどこのポジションでもプレー可能で、遅攻・速攻どちらでも相手に脅威を与えることができる。守備の動きなどはまだまだだが、個人能力だけで言えば世代でも頭一つ抜けている。
セレソンにはU-17・20の選出歴がある一方、現在クラブではあまり出場機会を得られていないが、頭の片隅に入れといて損はしない選手だ。
ガブリエウ・ヴェロン(パウメイラス)
パウメイラスに所属する16歳のFWは、まだ自分のキャリアを歩き始めたばかり。しかし既にプロ契約を結んでいることからもわかるように、将来を嘱望されている。
彼のプレーポジションは基本的にはワイドの位置だ。10番タイプの特性を持ちつつスピードにも溢れ、サイドから抜くパターンも豊富に持っている。今でいえばネイマールに近い選手だろうか。
得点能力も優れたものを持っているが、まだ16歳ということでオフザボールの動きは少ない。それでもレアル・マドリーが興味を示しており、これからトップチームで経験を積むうちにどんどん良くなっていくだろう。
エリーニョ(サンパウロ)
サンパウロでプレーする左利きの攻撃的なプレイヤー。
2列目で生きるタイプであり、右サイドから中央に入っていくプレーが彼が最も得意とするもので、そこからシュートや決定的なパスを出すことを好んでいる。
ダイナミズムを持つ選手で、するする抜いていくというタイプよりもごりごり抜いていくプレイヤーだ。
既にプロ契約も済ませており、名門チームでも一定の出場機会は得ている。今後の成長に期待したい。
エデル・ミリタオン(FCポルト)
上述の3人とは違い既にヨーロッパの舞台で活躍するDF。エリーニョと同じサンパウロの下部組織出身で、今シーズン評価を高めている。
正確な足元と高い身体能力を持ち、中盤の底やサイドバック、センターバックを高いレベルでプレーすることができる。最も魅力的に感じるのは足が速いことであり、今季はサイドバックを中心に起用される。
個人能力でいえば既にヨーロッパの強豪を相手にも十分に渡り合えるだろう。もう少し組織的な動きができればもっと良くなるはずだ。
ヴィタオン(パウメイラス)
U-20ブラジル代表でキャプテンを務めるDF。
本職はセンターバックで、ミリタオンほど身体能力が高いわけではないものの足元に優れ、デュエルにも強い。各ポジションでプレーできることから、監督にとっては有難い選手と言えるだろう。
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彼がプレーしたU-17代表は「黄金世代」とも言われた。現在はパウメイラスでプレーしているが欧州への移籍は時間の問題であり、バルセロナ行きが近いとも。