石丸文行堂リニューアル 県産品発信も

 創業135年の老舗文房具店、石丸文行堂(長崎市浜町)は20年ぶりに店舗を大規模改修し、2日にリニューアルオープンする。県よろず支援拠点と連携して県内事業者の商品を取り扱う「長崎マルシェJimo(ジーモ)」を設ける。無料の子ども向け段ボール遊園地「ぶんちゃんランド」も常設。“まちなか”に人を集め、長崎の魅力発信を強化する。
 工事は2月25日~3月1日に実施し、1、5、地下1階をリニューアル。石丸忠直社長は「人口減少が進む長崎を、まちなかから何とかしたい。浜町の市街地再開発事業もなかなか進展できない中、思いを形にする努力をしていこうと考えた」と、リニューアルに踏み込んだ決意を話す。
 1階に誕生したJimoは「ジモト再発見ストア」がコンセプト。よろず支援拠点が手掛けた商品を中心に、新商品の発信にも活用してもらう方針で、石丸社長は「県内各地にいい商品があるのに県内であまり知られていない。発信拠点をつくり、地元を愛する一体感を醸成したい」と狙う。
 5階の「ぶんちゃんランド」は日本紙器(西彼時津町)とコラボレーション。段ボールの滑り台やシーソー、メリーゴーラウンドなどを楽しめる。5階にはワークショップスペースも新設し、ものづくりなどを教えたい人に貸し出す。地下1階は大人の女性をターゲットに、レターセットやマスキングテープ、雑貨類などをそろえた。
 石丸文行堂はリニューアルに合わせ、県内で生産したお茶とハーブをブレンドした「長崎美景茶」やオリジナルのマスキングテープ、ボールペンなどを新発売。2、3日は数量限定で文房具詰め合わせをプレゼントするなどの記念イベントがある。

波佐見焼などが並ぶ「長崎マルシェJimo」の売り場=長崎市、石丸文行堂(同社提供)

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