法王来崎へ 今月末実行委 カトリック長崎大司教区

日本二十六聖人殉教地=西坂町

 カトリック長崎大司教区本部事務局は1日、11月下旬に予定されるローマ法王フランシスコの来崎に対応するため、受け入れ準備や地元関係機関との連絡調整を担う実行委員会を3月末に設置する方針を明らかにした。同事務局を窓口とし、メンバーは教会関係者30人以上とする予定。実行委の名称は今後決める。
 高見三明・長崎大司教によると、法王は東京、長崎、広島を訪問する意向を示しており、日本滞在は3泊4日程度となる可能性がある。バチカン側が3月下旬に具体的な日程案をまとめ、日本政府や、高見大司教をはじめ各地の常任司教らで組織する「教皇訪日準備特別司教委員会」との調整が本格化する見通し。
 長崎での訪問先は今のところ未定。高見大司教は、日本二十六聖人殉教地と世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の大浦天主堂については「少なくとも訪問してほしい」と語り、県営ビッグNスタジアムでミサ開催も検討しているという。
 法王は、核兵器廃絶に向けた平和のメッセージを長崎から発信する意向も示している。会場について高見大司教は「爆心地公園がふさわしいのではないか」と述べた。

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