メクル第349号 雲仙市立鶴田小 地域の伝統大切に

 「かがやけ つるたっ子」。教育目標にある通り、校内ではきょうも子どもたちの笑顔がかがやいています。▽じっくり「か」んがえる子▽「が」んばる子▽「や」さしい子▽「け」じめのある子-を目指しています。
 地域(ちいき)の伝統(でんとう)を大切にしている鶴田(つるた)小。3年生は毎年、雲仙(うんぜん)市の伝統野菜「雲仙こぶ高菜」の育て方を生産者の馬場節枝(ばばせつえ)さんから教わっています。校内の畑に植えられた雲仙こぶ高菜を前に、湊桜南(みなとらな)さん(9)は「どんな味がするのか楽しみ」とにっこり。馬場さんをまねいて5日、みんなで調理し、味わいます。
 4年生は「吾妻(あづま)町はた保存(ほぞん)会」のメンバーからハタ作りを教わり、日本の伝統的な遊具にふれています。組み合わせた竹ひごに和紙をはり、色付け作業。本多莉音(ほんだりおん)さん(10)は「海と日の出をかきました。ハタ揚(あ)げした後、お母さんに見せたいです」とうれしそうでした。
 2年生は生活科の時間に1年生を招待(しょうたい)し、みんなで手作りしたおもちゃでおもてなし。1年生は新年度、新入生に校内を案内します。うれしい気持ちは、次のだれかへプレゼント。やさしさのバトンがうけつがれています。

 ◆学校メモ 村田茂則(むらたしげのり)校長、111人。1874(明治7)年創立(そうりつ)。校舎移転(こうしゃいてん)、合併(がっぺい)などを経(へ)て1954年、守山小から「鶴田(つるた)小」に改称(かいしょう)した。

「手作りハタできたよ!」=雲仙市立鶴田小
伝統野菜「雲仙こぶ高菜」を育てている3年生=雲仙市立鶴田小

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