メッツがベテラン外野手・ゴメスとマイナー契約へ

関係者によると、メッツはフリーエージェントのベテラン外野手、カルロス・ゴメスとマイナー契約を結ぶ方向で交渉を進めているようだ。ゴメスは2008年にメッツがヨハン・サンタナを獲得する際のトレード要員としてツインズへ移籍しており、今回のマイナー契約が実現すれば11年ぶりの古巣復帰となる。2015年のトレード・デッドラインでは、ウィルマー・フローレス、ザック・ウィーラーとのトレードでブリュワーズからメッツへの移籍が成立目前となっていたものの、最終的に破談。トレードを聞かされたフローレスがグラウンド上で涙ぐんだ場面を覚えている人も多いだろう。

現在33歳のゴメスは、過去に2度のオールスター・ゲーム選出経験があり、自己ベストのシーズンはブリュワーズでプレイした2013年。この年は147試合に出場して打率.284、24本塁打、40盗塁、OPS.843の好成績をマークした。しかし、その後はパフォーマンスの低下に歯止めがかからず、昨季はレイズで118試合に出場して打率.208、9本塁打、12盗塁、OPS.634。メジャーデビュー以来12年連続で2ケタ盗塁を継続しているものの、2ケタ本塁打は6年連続でストップした。また、一時はメジャートップクラスと評されていたセンターの守備も、ここ数年は衰えが目立つようになっている。

2015年のトレード・デッドラインでメッツが獲得目前となっていたゴメスだが、身体検査で問題が発覚し、トレードは破談に。そのとき、ゴメスに代わってメッツに加入したのがヨエニス・セスペデスだった。今季、セスペデスは前半戦を欠場する見込みだが、メッツにはマイケル・コンフォート、ブランドン・ニモ、フアン・ラガレス、キーオン・ブロクストン、ジェフ・マクニールと外野のレギュラー候補が5人もいるほか、招待選手としてラジェイ・デービスとグレガー・ブランコも開幕ロースター入りを目指している。実績豊富なゴメスといえどもロースター入りは保証されておらず、開幕までの1ヶ月弱の間に猛アピールが必要となるだろう。

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