JR九州がダイヤ改正で長崎―博多間に導入した885系新型特急「白いかもめ」と、佐世保駅―博多駅間に新たに導入した「ハイパーサルーン」みどり号の出発式が3月11日、長崎駅と佐世保駅でそれぞれあった。大勢の市民や鉄道ファンが詰め掛けた。
「白いかもめ」は1日16往復。現行より約10分短縮し1時間47分で結ぶ。国内車両初の全席革張りシートや、座席間のスペースを広くするなど快適性を重視したのが特徴。
長崎駅の出発式では、JR九州の伊藤敏夫常務が「白いかもめはわが社の特急車両の集大成とも言うべき自信作。今秋には新長崎駅ビルも完成予定で、観光客の増加につながると期待している」とあいさつ。
1日駅長を務めたシドニー五輪の体操種目日本代表、塚原直也さん(22)が出発合図。JR九州長崎支社の社員らが竜踊りなどをして発車を見送った。
◎大山さん出発合図
佐世保駅の出発式では尾家弘美佐世保駅長が「多くのお客さまに快適な旅を満喫してもらいたい」とあいさつ。先月の試乗会に参加した保育園児が感想文を発表した。
1日駅長を務めた佐世保市立山澄中2年、大山由佳梨さん(14)の合図で午前11時13分、1番ホームから発車。早岐駅でハウステンボス号と接続し博多駅へ向かった。
ハイパーサルーンは、従来の赤いみどり号よりも座席間隔が広いなどの特徴がある。佐世保駅―博多駅間に1日15往復。1時間四十一分で運行する。
(平成12年3月12日付長崎新聞より)
◇ ◇ ◇
【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。