ソフトバンク、今季本拠地初戦で完封リレー 工藤監督「ホッとしてます」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

オールドルーキー奥村に期待「右も左も苦にしない。楽しみ」

■ソフトバンク 1-0 阪神(オープン戦・2日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクは2日、本拠地ヤフオクドームで行われた阪神とのオープン戦を1-0で勝利した。阪神を相手に、千賀滉大投手から全5投手による完封リレー。牧原大成内野手の犠飛による虎の子の1点を守り切った。

 大リニューアルしたヤフオクドームには、3万6336人の観客が集まった。ソフトバンクは先発の千賀が3回を無失点に抑えると、3回裏に甲斐拓也捕手、今宮健太内野手の連打と牧原の犠牲フライで先制。その1点を松田遼馬投手、二保旭投手、奥村政稔投手、川原弘之投手のリレーで守り切った。

 本拠地の今季初戦であると同時に、福岡移転30周年記念の「WE = KYUSHUユニホーム」のお披露目でもあった試合に勝利し、工藤公康監督は「ホッとしました」と笑顔を見せた。

 開幕投手に任命した千賀については「真っ直ぐはすごくいい。まだ話をしてないけど、あとは自分が意図したところに投げられたかどうか、だと思います。これから1個1個階段を上っていってくれたらいい」と信頼を寄せた。

 ルーキーで本拠地登板一番乗りとなった奥村は、8回にマウンドへ。連打で1死一、三塁のピンチを背負ったが、粘りを見せて無失点。指揮官は「本人が一番ホッとしてるんじゃないかな。しっかりコントロールして投げられている。右(打者)も左(打者)も苦にしないし、楽しみです」と、26歳のオールドルーキーを称えた。

 圧巻は9回に投げた育成の川原だ。すべて150キロ超えのストレート勝負で、わずか5球で3人を料理した。キャンプ終盤から好投が続く左腕に、工藤監督も「球に力がある」と目を細めた。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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