久住高原 野焼きの季節【大分県】

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高原に広がる黒いじゅうたんのような焼け跡=2日、竹田市久住町

 くじゅう連山の裾野に白煙が上がり、黒いじゅうたんがみるみる広がった|。竹田市久住町に春の訪れを告げる「野焼き」が2日、久住高原で始まった。

 町内久住の沢水(そうみ)地区では市と新町、山中両牧野組合が所有する草原約14ヘクタールで実施。組合員や市職員、消防団員ら約100人が火入れをした。

 ススキなどの枯れ草がバチバチと大きな音を立てながら燃え、時折5メートル以上もある炎が立ち上がった。作業を見守る見物人たちが歓声を上げ、集まったアマチュアカメラマンが盛んにシャッターを切っていた。

 志賀良雄・市久住支所長(59)は「高齢化などで作業に携わる人は減っているが、畜産と美しい景観を守るため、地域で協力して続けたい」と話した。

 焼け跡では新芽の成長が進む。野焼きは3月中旬にかけて各牧野組合が実施を予定。4月中旬には牛の放牧が始まる。