エンゼルス トラウト契約延長に最低10年3億5000万ドルを準備か

マニー・マチャドがパドレスと10年3億ドル、ブライス・ハーパーがフィリーズと13年3億3000万ドルの巨額契約を結ぶなか、エンゼルスは球界最高の選手に史上最高額の契約をオファーする準備があるようだ。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、エンゼルスはマイク・トラウトとの契約延長に際し、「少なくとも」10年3億5000万ドルの超大型契約をオファーすることを検討しているという。この契約が実現すれば、総額と年平均額の両方で史上最高額を更新することになる。

日本時間3月3日、フィリーズはハーパーとの契約成立を正式に発表。総額3億3000万ドルの契約は、2014年にジャンカルロ・スタントン(現ヤンキース)がマーリンズと結んだ13年3億2500万ドルを上回り、史上最高額の契約となった。しかし、この記録は近い将来に更新されることが確実視されている。エンゼルスとトラウトの契約延長交渉が控えているからだ。

もちろん、エンゼルスが実際に10年3億5000万ドルのオファーを提示するかどうか、またはトラウトがそのオファーを受け入れるかどうかは定かではない。現在、トラウトはエンゼルスと2020年までの6年1億4450万ドルの契約を結んでおり、もし10年間の契約延長が実現すれば、2021年から2030年まで、つまりトラウトが38歳となるシーズンまで契約が延長されることになる。

また、トラウトがエンゼルスとの契約延長を拒否してフリーエージェントとなった場合、トラウトは今オフのハーパーやマチャドより3歳年上の29歳でフリーエージェント市場に出ることになるが、圧倒的な実績を考えると、総額4億ドルまたは年平均4000万ドルを超える契約を手にすることは間違いないだろう。なお、フィリーズはハーパーとの契約を年平均2600万ドルほどに抑えており、2年後にトラウト獲得に乗り出す可能性が取り沙汰されている。

ハーパーとマチャドの争奪戦が決着し、今後はエンゼルスとトラウトの契約延長交渉の行方に大きな注目が集まることになりそうだ。

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