「大物FAドミノ」 次に動くのは最強守護神・キンブレルか

2月後半以降、マニー・マチャド、ブライス・ハーパーと次々に大物フリーエージェント選手が契約先を決めている。その「大物FAドミノ」において、次に契約を決めると目されているのがメジャー最強のクローザー、クレイグ・キンブレルだ。MLBネットワークのケン・ローゼンタールやジョン・ヘイマンによると、ナショナルズ、ブレーブス、そしてフィリーズのナ・リーグ東部地区3球団がキンブレル獲得に興味を示しているようだ。

ローゼンタールは、ナショナルズがキンブレルに対して長期契約をオファーする可能性があることを伝えている。ヘイマンも同様に、ナショナルズがキンブレル獲得を目指していることを伝えており、総額8000万~1億ドル前後の5~6年契約を希望していると見られるキンブレルに対して、どのようなオファーが提示されるのか注目が集まっている。ナショナルズはすでにショーン・ドゥーリトル、カイル・ベアクロー、トレバー・ローゼンタールとクローザー経験のあるリリーバーを3枚抱えているが、キンブレルが加わればさらに強固なブルペンが完成することになる。

また、ローゼンタールは、クローザー候補のA.J.ミンターが肩のコンディションに不安を抱えているブレーブスがキンブレル獲得に乗り出す可能性があることを指摘。ただし、キンブレルの古巣であるブレーブスは、短期契約での獲得を望んでいるようだ。とはいえ、同地区ライバルのフィリーズやメッツが大型補強を展開し、戦力の大幅アップに成功したことを考えると、それに対抗せざるを得ないブレーブスは方針を転換する可能性もある。

さらに、ヘイマンはフィリーズがハーパーとの契約を年平均2600万ドルほどに抑えたことにより、キンブレル獲得が可能であることを指摘。昨年のポストシーズンで不甲斐ないパフォーマンスに終始したとはいえ、レッドソックスでの3年間で108セーブ、防御率2.44をマークしたように球界有数のクローザーであることに変わりはなく、本気でワールドシリーズ制覇を目指すチーム作りを続けているフィリーズがキンブレル獲得に乗り出す可能性は否定できないだろう。

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