ゲリラ豪雨に備え水位計30カ所に新設、観測態勢強化へ 兵庫・揖保川水系

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揖保川水系で新たに30カ所で設置された危機管理型水位計=たつの市龍野町富永

 国土交通省姫路河川国道事務所は、ゲリラ豪雨など急激な水位上昇を伴う洪水に備えて揖保川水系(兵庫県)の30カ所に水位計を新設した。観測地点数を従来の4カ所から8倍以上に増やし観測態勢を強化。10分間隔で発信される水位情報は、スマートフォンなどを通じて住民が入手でき、早期避難への活用が期待される。

 国交省が2018年から全国で進める洪水対策の一環。地形などを踏まえ、堤防が切れた場合に想定される浸水範囲を基準に設置した。

 揖保川水系では同事務所が管理する約67キロのうち、揖保川24カ所▽栗栖川3カ所▽中川、元川、林田川の各1カ所に設けた。加古川水系でも12カ所で新設。県内では円山川、猪名川水系で既に導入されている。

 今回増設したのは「危機管理型水位計」で、洪水時の観測に特化した低コストタイプ。初期費用が100万円以下と既存の水位観測所に比べて数十分の1程度で済むという。

 水位データは、国や道府県、市町が共同で運用するシステムで集約。専用のウェブサイト(https://k.river.go.jp/)から情報を提供する。

 水位が上昇し洪水の恐れが高まった段階で観測の間隔が10分ごとに切り替わり、画面上では観測点の位置表示がオレンジに。地元自治体による避難勧告発令相当の「危険水位」に達すると赤へ、さらに堤防からあふれる「氾濫開始水位」を超えると黒に替わる。

 あとどれだけ水位が上がれば堤防の最上面に達するかといった情報や水位変化のグラフも表示。既設の観測所のデータも一元化され、河川管理用カメラによるライブ画像も見られる。

 同事務所は「局所的な雨の被害も増えている。家の近くの情報を得て、逃げ遅れのないように早期避難につなげてほしい」としている。(松本茂祥)