広島ドラ1小園に恩師が猛ゲキ 「2軍でじっくりとか悠長なこと言ってられない」

“プロ1号弾”を放った広島・小園海斗【写真:安藤かなみ】

報徳学園時代の恩師・大角監督が小園を語る

■広島 10-4 西武(オープン戦・3日・長崎)

 開幕1軍に猛アピールを続ける広島のドラフト1位ルーキー・小園海斗内野手。3日の西武とのオープン戦ではプロ1号を含む3打数2安打1打点の活躍を見せた。報徳学園時代の恩師・大角健二監督は試合後、「プロである以上、チャンスがあるうちに掴まないといけない」と、喜びは一瞬、すぐに猛ゲキを飛ばした。

 大角監督は2月11日に宮崎・日南キャンプを視察。バティスタと並んで打撃練習を行う姿に「やはりプロは桁違いと思ったけど、小園本人にとってはよかったと思います」と語る。

 高校時代は小園以上の打者はチーム内におらず、隣で柵越えする相手をみれば負けじと大きな当たりを打つ姿もあったという。鈴木、田中、菊池らセ・リーグ3連覇を果たしたレベルの高い環境に身を置くことで「自分の打撃を見失わずに練習に取り組めたのかな」と分析した。

 プロ1号はカウント0-2と追い込まれてからの一発だったが「彼は追い込まれてからも何かやってくれる打者」と、ピンチをチャンスに変えるものを持っていたという。直前には一塁へのファールフライを相手が落球し“打ち直し”。その部分に関しても「何か持ってる選手」と目を細めた。

 ここまでの活躍は「想像以上」と口にする一方で「2軍でじっくりとか悠長なこと言ってられない。プロである以上チャンスがあるうちに掴まないと。来年、もっといい選手が入ってくることだってある。勿論、簡単なことじゃないけど開幕1軍、レギュラーを奪う気持ちでやってもらいたい」と期待を込めた。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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