【MLB】菊池雄星、“第4の球”を昨季最多安打が称賛 「全球種を投げてきたがいい球だった」

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マリナーズ・菊池雄星【写真:田口有史】

3日のロイヤルズ戦でオープン戦2度目の登板となった菊池

 2日(日本時間3日)のオープン戦2度目の登板で2失点ながら、39球中31球でストライクを取り、安定した投球を見せたマリナーズの菊池雄星投手。好投左腕に相手のロイヤルズ1、2番コンビが口をそろえ「ベストピッチ」と評したのが伸びのある直球だった。この日、21球を投げ全投球の約54%を占める“軸球”を、それぞれの目線で分析している。

 過去4年で264盗塁を記録する俊足のリードオフマン、ビリー・ハミルトンは「打席に立つと少し速く感じる。ライズ(浮き上がる)」と話し、昨季ア・リーグの最多安打(192本)を放った2番のメリーフィールドは「カットもする。右打者には内角に食い込み、左打者には外へと逃げる」と詳述。3回に左翼線への適時二塁打を放ったハミルトンは「内角に来たカットだったが甘かったから打てた」とも話した。

 両者は上げた右足が一度止まりそこから体重移動してくる菊池のモーションにも言及。ハミルトンは「日本人投手に多いそのモーションはやはり(タイミングを取るのが)難しい」とし、メリーフィールドは「腕が引っ張られていく感じで、そこからスッと出てくる。ボールが(思った以上に)速く来る」と振り返った。

 さらに、メリーフィールドは「僕には全球種を投げてきたが、チェンジアップもいい球だった」と、菊池が現在模索中の第4の球を高評価している。

 登板前日の1日、全体練習後に通訳相手に平地で投球練習を行った菊池。その時、グローブを片手に打者役となり、菊池のチェンジアップにアドバイスを送っていたのが同じ左腕で昨季13勝を挙げているマルコ・ゴンザレスだった。

「ユウセイはボールを離す時に押し出すことを気にしているようなので、腕の振り方を含め、直球を投げる時と同じように投げればいいとアドバイスをした。握りはいい。問題ないね。この球に磨きがかかれば投球に幅ができる。それを彼も分かっているから手助けしたくてね」

 3月20、21日の東京開催の開幕シリーズで開幕投手最右翼候補のアドバイスはこの日投げた数球で早くも効果を発揮した様子だ。

 右翼でスタメン出場し、共演を果たしたイチローは、「どれでもストライクを取れそうな感じするし、ピッチャー有利のカウントにもっていくテクニックは相当高いんじゃないかな」と、印象を言葉にしている。

 高低、左右、そこに“奥行き”を加え、投球の「立体的な幅」を求める菊池の模索は日々続いている。(木崎英夫 / Hideo Kizaki)