「ホンダには大満足」とフェルスタッペン。2018年レッドブル・ルノーよりパッケージは優秀との評価を下す

 レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが、F1プレシーズンテストを振り返った。最終日をいい形で締めくくることはできなかったが、テスト全体としてみるとうまくいき、レッドブル・ホンダのパッケージに好感触を持ったと語った。

 第2回テストの3日目午後、ピエール・ガスリーがクラッシュしてマシンが大破、チームはパーツをファクトリーから取り寄せて修復にあたり、翌日のテスト最終日にフェルスタッペンをコースに送り出すことに成功した。

 しかし、交換したギヤボックスに問題が発生、スペアパーツが足りなかったため、フェルスタッペンはコースに復帰することができず、最終日をわずか29周の走行で終え、タイムは13人中11位に沈んだ。

 ガスリーのクラッシュが最終日のプランに大きく影響したことを残念がるフェルスタッペンだが、一方で、レッドブル・ホンダのパッケージにはポジティブな感触を持っているとも述べている。

「すべて、昨日起きたことの影響だ。残念だよ。ギヤボックスが足りなくなった」とフェルスタッペン。

「(ガスリーが)2回クラッシュして2基壊れてしまったからね。チームの頑張りで、今日コースに出ることができたけど、パーツが足りなかった」

「でもパッケージはすごくいいと思う。エンジンもとてもよく機能しているようだ。冬のテストとしては完璧ではなかったかもしれないが、それでも十分いいテストができた」

「たくさんの周回を走った。今日は完璧な一日だったとはいえないけれど、ほぼ毎日100周以上を走ったんだ」

「速さはまずまずだと思う。ロングランを見ると、トップチーム同士の差が本当に小さい。これは喜ぶべきことだよ」

■フェルスタッペン「2018年より期待できる。開幕戦から着実にポイントを重ねていきたい」

 フェルスタッペンは、2018年のレッドブル・ルノーより今季のパッケージの方が優れていると感じるとも述べている。

「ロングランにはとても期待できそうだ。すごくいいパッケージだと思う。僕としては、去年よりいいと思っている」とフェルスタッペンが語ったとFormula1.comが伝えた。

「乗っていて快適だ。走り出した時からとてもいい感触を持った」

 テスト期間のなかで、ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)の信頼性が非常に高いことを確認できたとして、フェルスタッペンは称賛した。

「ホンダがどういうパフォーマンスを見せるのか予想できないと言う人が多かったと思う。でもダイナモでのテストでも、コース上のテストでも、とても高い信頼性を発揮した。まさに僕が望んだとおりだったから、とても満足している」

 フェルスタッペンは、2019年シーズンを昨年よりいい形で戦うため、開幕戦オーストラリGPから着実にポイントを稼いでいきたいと語った。

「去年はサマーブレイクの後、タイトル争いから遠ざかってしまった。(今年の開幕戦)メルボルンでは、どういうポジションであろうと、とにかくたくさんのポイントを獲得したい」

「僕らのペースはとてもいい。(テスト終盤に)燃料を軽くした状態でのランができなかったから、十分な速さがあるのかどうかは分からない。でも、ロングランはとても期待ができそうだ。今年のレースを始めるのが楽しみだよ」

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