剣道世界一経験 寺本さんが小中学生に指導

 第50回を迎えた「長崎東少年剣道大会」の錬成会が2日、長崎県長崎市淵町の三菱重工総合体育館であった。世界選手権個人、団体ともに優勝経験のある大阪府警の寺本将司さん(43)に、小中学生約160人が指導を受けた。

 大会は青少年の育成を目的に始まり、50回を記念してトップレベルの技術に触れてもらおうと錬成会を開催。日本代表で活躍し、現在は教士7段で大阪府警女子剣道特練部の監督を務める寺本さんを招いた。

 寺本さんは素振りのほか、面、小手、胴の基本打ち、質疑応答で心構えなどを丁寧に説明。子どもたちと1対1の指導稽古では、果敢に挑んでくる若き剣士に「面を打つときは体を真っすぐ固定して打つように」などとアドバイスした。

 参加した養心会の手島舞人さん(13)=長崎市立緑が丘中1年=は「足を先に出して足で打つと聞いて意識したら、打ちのスピードや体の出方が変わった」と実感していた。

実演を交えた寺本さん(右)の話を聞く子どもたち=長崎市、三菱重工総合体育館

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