高校生平和大使 海外にも活動PR ノルウェーに向け出発 長崎の中村さん、山口さん ノーベル賞委など訪問

 核兵器廃絶への署名を国連機関へ毎年届けている高校生平和大使が昨年に続き今年もノーベル平和賞候補に推薦されたのを受け、長崎の女子高校生2人が2日、ノルウェー・オスロへ向け、長崎を出発した。現地のノーベル賞委員会などを訪ね、活動をPRする。
 出発したのは、長崎市の活水高3年、中村涼香さん(18)と同校1年、山口雪乃さん(16)。広島から派遣される船井木奈美(こなみ)さん(18)=英数学館高3年=と東京で合流し、3人でノルウェーへ渡る。8日までの日程でノーベル賞委員会のほか同国外務省やオスロ市長を訪ね、地元の高校生とも交流する。
 長崎市大黒町の県営バスターミナル前であった出発式には、平和大使を派遣している市民団体の関係者や、署名を集めている高校生らが集まり、中村さんと山口さんを見送った。出発式で中村さんは「大きな役割と責任を果たしたい」、山口さんは「高校生平和大使の活動を世界中に知ってほしい」と語った。

出発式であいさつする中村さん(右)と山口さん=長崎市大黒町

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