子供たちのヒーローでいるために 新田佳浩選手(クロスカントリースキー)

冬季パラ6大会連続出場の新田佳浩選手が登場。

8歳の長男・大翔(だいと)君、5歳の次男・健翔(けんと)君にとって自慢のお父さんであり、ヒーローだ。大会や合宿・海外遠征などで年間230日は家を離れる。大翔君は「お父さんがいないのは寂しいけど、いないのは練習しているから、頑張っているから、だから我慢して待っている」と話す。

14年、ソチでメダルを獲得できずに帰国した時、成田空港で大翔君から手作りの金メダルをもらった。10年バンクーバーで金メダルを獲得したが、子供たちは生まれていなかった。「平昌では本当の金メダルを取って子供たちに見せる」。

18年平昌、10キロクラシカルでスタート直後に転倒したが、巻き返して金メダル。「クロスカントリースキーはとっても辛い競技。何度もくじけそうになるけど、家族の事を思うと、もう少し頑張ろうと思える」。

子供たちの応援が、強さの源になる。


新田佳浩選手(クロスカントリースキー)

新田佳浩(にった・よしひろ)

1980年6月8日 生まれ  38歳  日立ソリューションズ 所属

3歳の時に事故で左前腕切断。小学3年からクロスカントリースキーを始める。

10年バンクーバー 10キロクラシカル、1キロスプリントいずれも金

18年平昌 10キロクラシカル金、1.5キロスプリント銀

同年春の褒章で紫綬褒章受章

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