霞ケ浦・北浦の幸知って 市内児童水産教室 コイ解体見学、料理堪能 鉾田

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コイ料理を味わう児童たち=鉾田市江川

霞ケ浦・北浦の水産業に対する理解を深め、ふるさとの食文化を知ってもらおうと、小学生対象の「水産教室」が2月25日、鉾田市江川の江川農村集落センターで開かれた。霞ケ浦・北浦では昔からコイやワカサギなどが水揚げされ、周辺にはつくだ煮製造など加工業者が点在。教室ではコイのあらいなども振る舞われ、児童たちは水産業の概要や地元の伝統料理などを学んだ。

教室は、水産加工・販売の「コモリ食品」(同市中居)が毎年実施しており、今回で19回目。市立白鳥西、上島西の各小学校の4年生計17人が参加し、講師は同社の小森喜幸代表(65)と長女の華子さん(25)が務めた。

児童たちは、漁業や加工、養殖など水産業の枠組みに加え、トロールや定置網など各漁法を学習。その後、コイやフナなど霞ケ浦などで行われている養殖魚の説明を受けた。うろこの謎、尾びれの比較など魚に関するクイズも実施された。

体長約50センチに及ぶコイの解体作業では、多くの児童が興味深そうに小森さんの手元をのぞき込み、実際にえらの枚数を確認したり、骨の形などを観察したりした。小森さんは、児童たちに「おいしく食べるためには手間が掛かり、生き物も血を流す。だからこそ感謝の気持ちを忘れないでほしい」と呼び掛けた。

児童はその後、コイのあらいやうま煮、エビのつくだ煮、シラウオの煮干しなどを堪能。児童たちは「うま煮が柔らかくておいしい」「はしが止まらない」などと笑顔で、地元の名物料理や水産加工品に舌鼓を打った。

上島西小4年、田口琉斗君(10)は「魚の体の仕組みや命の重みがよく分かった。料理はうま煮がおいしかった」と笑顔。コイ料理を初めて食べたという白鳥西小4年、箕輪美奈さん(10)は「コイの尾びれの話が楽しかった。解体は少し怖かったかも」などと話した。

小森さんは「命の大切さを学び、地元の食文化を少しでも覚えてもらいたい」と期待を寄せた。

(大平賢二)