「正一位」の鳥居は謎【私鉄に乗ろう80】島原鉄道 その7

※2016年撮影 西郷駅

多比良町駅から次の神代町(こうじろまち)駅までの間は島原鉄道で最も長い3.9kmあります。最も短い小野本町駅〜干拓の里駅間0.7kmの約5倍以上です。ちょうど島原半島の最も北の出っ張り部分にあたっていて、島原市から雲仙市に入ります。

と言っても風景に島原市と雲仙市の違いがあるワケではありません。

いつの間にか3.9kmを走って神代町駅です。

相対式ホームですが多比良町駅と違ってホーム同士がずれて設置されてはいません。

駅名標。1912年(大正元年)開業。駅の南側すぐの場所に神代小路という重要伝統的建造物群保存地区があります。17世紀に鍋島藩神代領となって形成された武家屋敷群などが残されているのです。ちょっと下車して散歩したくなったのですが。

また一瞬ですが、有明海が見えました。海側に国道251号線が通っています。

線路が分岐しています。駅か信号場? 右の「正一位」の鳥居は謎です。正一位は位階・神階の最高位で織田信長を最後に叙位された者はいないのです。地図で確かめましたが神社はありません。

カーブの先に駅がありました。西郷駅、神代町駅からは2.5km。相対式のホームがずれて設置されています。ホームもカーブしています。

上りホームの諫早側に駅舎と下りホームへの構内踏切があります。2000年までは有人駅だった様です。

駅名標。この駅も1912年(大正元年)開業。周囲は住宅街。

【私鉄に乗ろう80】島原鉄道 その8 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)

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