「人間ひな行列」城下町彩る 島原城下ひなめぐり

 「桃の節句」の3日、長崎県島原市中心部のサンシャイン中央街、一番街の両アーケード内で「人間ひな行列」があり、男びなや女びな、三人官女、五人ばやしなどに扮(ふん)した外国語指導助手(ALT)ら約50人が練り歩き、城下町を華やかに彩った。
 行列は島原城や商店街など市内100カ所以上に計約3千体のひな人形を飾る「島原城下ひなめぐり」(10日まで)のメインイベント。雨のため予定の約半分の約600メートルをパレードした。
 アーケードに陣取った県立島原農業高和太鼓部が力強い太鼓の演奏を披露。地元の保育園児らに先導されたALTらは、アーケードをゆっくりと進み、集まった人たちの拍手に手を振って答えた。
 女びな役を務めたカナダ出身のエヴェリン・スナトリさん(25)は「日本の文化に触れられて楽しかった。衣装は重たかったが、いい経験になった」と話した。

ひな人形に扮し、城下町をパレードするALTら=島原市万町

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