軍艦島 釣り客上陸 護岸外側は容認検討へ

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 定例長崎市議会は4日、一般質問を続行、5人が登壇した。市は、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の端島(軍艦島)で釣り客の上陸禁止を呼び掛けていることについて、“グレーゾーン”となっている護岸外側の岩場や構造物の上については、正式に上陸を認めることを視野に検討する方針を明らかにした。
 検討対象は島を囲む護岸の外側にある岩場や、かつて使われていた石炭の積み込み桟橋台。クルーズ船が接岸する「ドルフィン桟橋」も見学施設の利用時間外に可能かどうか協議する。
 軍艦島を巡り、市は通路や広場など見学施設の区域を除き、立ち入りを禁じる条例を2009年施行した。一方、島は以前から人気の釣りスポットで、瀬渡し船も長年運航している。
 市は当初、護岸の管理者は県で、市の管理は護岸の内側だけと認識していたため、護岸や岩場などでの釣りは黙認状態だった。しかし13年に護岸管理者は正しくは市であることが県の通知で判明。これを機に護岸や岩場などへの上陸を禁止しようと、15年から瀬渡し船業者と協議してきたが、折り合いは付いていない。
 後藤昭彦議員(明政ク)が「瀬渡し船業者の生活を守ってほしい」として対策を要望した。これに対し田上富久市長は「業者との話し合いが十分ではなく反省している。世界遺産登録で多くの人が島を訪れる中、どんなルールがいいのか早急に具体案を考えたい」と答えた。

端島(軍艦島)